片親ではどんなに愛情を注いでも、子供は淋しい思いをするのだろうか?
銀行員で穏やかで実直で…というとても良い父親役の笠智衆。
家族を持っても一人一人失っていく。
人生紆余曲折あるのが当たり前で、晩…
ありとあらゆる不幸と不運が詰め込まれている小津安二郎にしてはかなり暗くて重い作品でしたね。
軽快な劇判、腰巻泥棒のハイトーンボイス、ケン坊のオネエ口調などの違和感にも不穏さを感じてしまう。(ちょっ…
不幸なことが起こったり、明らかになっていくのにずっと淡々としている。そのせいか同情したり、共鳴したりもなく最後まで淡々と見てしまった。
本筋とは直接関係なさそうな人物のやり取り(麻雀下手なおじさん…
有馬稲子綺麗
東京物語や晩秋とは違い、これからの閉塞的な社会を予測されている映画だった。
東京物語では『結婚』『安定』を求めたが、『東京暮色』では『妊娠』『『自殺』『寂しさ』が描かれている。
東京…
小津安二郎が笠智衆、原節子と組んだ毎度おなじみの父娘もの。家族を捨てた母親役で山田五十鈴、原節子演じる長女孝子の妹明子役に有馬稲子を迎えて、映画全体にボリュームアップした感があるが、テーマは相も変ら…
>>続きを読む小津作品観賞4本目。原節子と有馬稲子の美しさと可憐さにまずやられる。小津作品には珍しく、はっきりとした家族内の対立を描いている。夫婦のすれ違いや崩壊も盛り込まれている。男女の性愛より家族愛の方が大切…
>>続きを読むジャケット写真の「雀卓に片肘をついて、もの思いに耽りながらタバコを嗜む有馬稲子」がとても印象的だったため鑑賞。
そしたら作中にそんな場面はなく、ただのスチール写真だったらしい。
写真から、雀荘でお茶…
松竹株式会社