美しい自然とその残酷さの対比が全編を通して描かれている。自然の中で生きることは残酷さを示すようなものであり、またとてもグロテスクでもある。我々が生きる進んだ社会は、それに気付いていないか、隠している…
>>続きを読む始まりも終わりもなく、中心もなし、過去も現在も未来もなく、気球観測隊が説話に介入することも殆どなく、ただ槍のごとく突き抜ける。直情のクロスカッティングがクドいが心地よい。
〈私〉が引き受けた実存、…
冒頭、高層ビルの間を忙しそうに移動する現代人の映像にアボリジニの伝統の音楽だと思われる低いうなり声のような音楽が流れる。そこから急に画面がオーストラリアの未開の地に突然車を止めて、自分の娘と息子に銃…
>>続きを読む一回では理解できないであろう映画。
なぜ、砂漠でピクニック?なぜ、父、発狂?なぜ、姉、それを感じ取れた?
差別メッセージはないものの、映像、メッセージ全てに対比が効いている(効きすぎている)。自然…
寡黙ながらも自然と文明、それぞれで生きることについてしっかりと描かれている。
原題のウォークアバウトはアボリジニが大人になるための通過儀礼で旅をすることらしい。そう考えるとウォークアバウトはアボリ…
銃で獣をばったばったと撃ち倒すカット、なんだかずるいと思った。ひどく悪趣味だと思った。では槍やブーメランで動物を狩るのと何が違うのか。綺麗な夜景の見えるレストランで指輪の箱をぱかと開けてプロポーズを…
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