散漫な脚本でダレるもののそこは清順監督。めくるめく画運びの妙で職人ぶりを発揮している。やはり木村威夫の美術が素晴らしい。特に十二角の障子に囲まれた賭場のセットがシネマスコープの横幅に美しくはまり、い…
>>続きを読む演出美術の清順み。
冒頭女学生3人のおしゃべり、それぞれのセリフ時にそれぞれの顔がアップになるのは異様とも言える。怖い
日本家屋の構造を意識した平行に流れるような動線。この辺りの感覚は夢二をはじめ…
男が斬られ真白な障子に倒れ込む、障子が外れた外の景色は一面真っ赤な背景。切り返した次のカットが、闇に降る真白な豪雪。鈴木清順監督らしき原色の畳み掛けにニヤリとしたが、全体的には清順監督らしいアバンギ…
>>続きを読む初清順。
最初のシークエンス、3人の少女の会話の、明らかに空間を繋げることを拒絶する切り返しでもう既にやられる。
動作をワンショット内で完結させない、対象を全て写さないような、画面の外へと開かれたシ…
これまた鈴木清順らしい、一筋縄ではいかない変な作品。任侠映画にありがちな組の再興の様な大きな筋みたいものはなく、行き当たりばったりでストーリーは進んでいく印象。まるで辻褄なんて最初から合わせるつもり…
>>続きを読む