関東無宿の作品情報・感想・評価(ネタバレなし) - 3ページ目

『関東無宿』に投稿された感想・評価

zhenli13

zhenli13の感想・評価

3.6

散漫な脚本でダレるもののそこは清順監督。めくるめく画運びの妙で職人ぶりを発揮している。やはり木村威夫の美術が素晴らしい。特に十二角の障子に囲まれた賭場のセットがシネマスコープの横幅に美しくはまり、い…

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赤白青白が本当に美しい。ミディアムショットに色が入り込みまくってる。
殿山さんがいい味を
盛り上がりに欠ける。カタルシスもどこにあるのか謎。されど清順。変な映画体験。
昼行灯

昼行灯の感想・評価

3.5

演出美術の清順み。

冒頭女学生3人のおしゃべり、それぞれのセリフ時にそれぞれの顔がアップになるのは異様とも言える。怖い
日本家屋の構造を意識した平行に流れるような動線。この辺りの感覚は夢二をはじめ…

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てつじ

てつじの感想・評価

2.9

男が斬られ真白な障子に倒れ込む、障子が外れた外の景色は一面真っ赤な背景。切り返した次のカットが、闇に降る真白な豪雪。鈴木清順監督らしき原色の畳み掛けにニヤリとしたが、全体的には清順監督らしいアバンギ…

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たぐち

たぐちの感想・評価

3.7

初清順。
最初のシークエンス、3人の少女の会話の、明らかに空間を繋げることを拒絶する切り返しでもう既にやられる。
動作をワンショット内で完結させない、対象を全て写さないような、画面の外へと開かれたシ…

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任侠ヤクザ物の限界性は既に発現しており、それゆえに、演劇風の過度な演出がそれがフィクションであると補強する。

ラストシーンにかけての光と色の使い方は見事。
カット、ストーリー、動線、美術セットすべてがちぐはぐ。ただめちゃくちゃではない。
野マン

野マンの感想・評価

4.0
しっとり静かに進行する作品かと思いきや、クライマックスのド派手な立ち回りで脳汁が溢れる怪作。どことなく演劇っぽさを感じさせる様々の演出技法が、作品の世界観に特異な趣を与えている。

これまた鈴木清順らしい、一筋縄ではいかない変な作品。任侠映画にありがちな組の再興の様な大きな筋みたいものはなく、行き当たりばったりでストーリーは進んでいく印象。まるで辻褄なんて最初から合わせるつもり…

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