勝新は映画を演出をする際に、説明的な台詞や作為的な描写等は概して「過剰」であり、映画のリアリティを削ぐと考えていたようだ。
もちろん、初監督作品であるこの映画でもその理論はとことん実践されている。
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イーストウッドにとっての映画とは違って、勝新にとって映画とは「こちらにむけられたカメラのレンズが反射して映す自分の顔を見ること」を意味する。賭場の小窓にフロントガラスに、あそこまでしつこくやられたら…
>>続きを読む警察を辞める事を「代紋を外す」と表現する勝新。
あの大滝秀治に向かって「このガキャあ」とか言っちゃう勝新。
どこか酩酊感があるアート志向の画と、賭博や手打ち式の模様を再現してみせるVシネ質感のもの…
はみ出しデカの勝新太郎がヤクザ組織を壊滅に追い込む!という単純筋書きだが、演出のせいで前衛映画と化している。例えば、クローズアップは本来見せるための演出なのだが、わざわざ隠すために用いるから分かりづ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
賭場の蠢く声と札の音で始まるところからしびれまくり
歌謡曲チックなテーマからのキューピーちゃんでもう最高
どこぞのサラリーマンたちが挟まれるのもなんだかこころが疼いちゃうし乳の撮り方もえぐい、
細切…
大淀組と入江組で抗争勃発。とはいえ警察も組織だから、殺しの犯人さえ自首すればなあなあにするし、やくざも組織だから頃合いで手打ち。だがはぐれ刑事の勝新が許さない! 親分を車ごと穴に落として埋める。
深…