ポーランドの巨匠、アンジェイ・ワイダ監督の作品で、ドラマ、主演女優のモノローグ、映画の撮影風景が入り乱れる。
ドラマパートでは妻が余命わずかの設定、モノローグでは女優の夫の死が語られる。
みんな同じ…
リアルでは夫を病で亡くし、撮影では2人の息子をワルシャワ蜂起で、そんな息子の幻影を重ねた若者も溺死してしまうという女優の悲劇を描いた一作。
正直、あえて混乱するような舞台設定をしてるせいでイキナリ撮…
複雑な構成の野心作。
「灰とダイヤモンド(1958)」で主役を演じた俳優さんに捧げられた映画「すべて売り物(1969)」に構成がよく似ている。(あと、侯孝賢監督の「好男好女(1995)」にも)
こち…
↓のレビューは、以前のアカウントにて鑑賞直後に投稿したレビューになります。
☆☆☆☆
〝 人生の終焉に対する決意 〃
『カティンの森』で巨匠健在を見せつけた、アンジェイ・ワイダの最新作。
たっ…
【独りよがり】
かなり分かりにくい映画ですね。
息子を若くして亡くした婦人が、老境にさしかかってから若さあふれる青年と知り合い、惹かれていく、という物語だけなら良かったと思う。ところがこの物語の…
アンジェイ・ワイダ監督が「①実際に映画出演する俳優の事情を描いた場面」と「②その俳優を使ってアンジェイ・ワンダが撮影している風景」と「③映画として完成した本編」の3つの側面をパラレルに描いた独創的な…
>>続きを読む「菖蒲には二つの臭いが――――」
構成が実に複雑
小説映像化の本編と主演女優の独白、そして映画撮影ドキュメンタリーが同時進行。
女優の日常生活と"映画「菖蒲」"の世界、どちらでも"死"がキーワード…
主演のK.ヤンダ自身が夫の病死を体験しておりその思いがモノローグとして、余命短い女医と青年の本流話に挿入される。その切り替わりが独特で、生と死の境を見つめる作品のテーマにマッチした真摯な視点を際立…
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