新薬によって引き起こされる、秘められた不満や暴力性。ジェームズ・メイソンの怪演。光と影が不穏さを際立たせ、壊れた鏡に映る彼は崩壊を暗示している。ニコラス・レイのフィルモグラフィーの中でも過小評価され…
>>続きを読むゴダールやトリュフォーらが絶賛したニコラス・レイ監督の社会派スリラー。製作&主演ジェイムズ・メイソン。撮影は「荒野の決闘」(1946)のジョセフ・マクドナルド。原題は「Bigger Than Lif…
>>続きを読む薬のせいじゃなくてあなたのうちに眠る暴力ですよねという話
前半影に埋もれるように表象される弱者父が後半教育虐待時に大きな影を所有するようになる!他にも鏡で強者男性気取った直後に妻によって鏡が割られ…
70年近く前の作品にしては、かなり攻めた内容だと思う。新薬といいつつ、あの副作用の混乱ぶりから、まだ治験の段階だったのでは?という気も(医師たちの何か意味ありげな顔のアップがそう思わせる)。最後は昔…
>>続きを読む原色が映えるシネラマの贅沢な構図の中、どろどろの家庭の崩壊が描かれるギャップが面白い秀作。変な病気にかかった主人公が、その服薬治療をしていくうちに、薬の作用によってどんどん尊大になっていき、家庭に不…
>>続きを読むインターホン長押し,バリウム,レントゲン,心電図レシート,痛み数値,肉塊,子供絵,洗面台鏡割れ,幼少期先天的病,教室喫煙,コーチゾン月60ドル, 薬屋処方箋自筆,フットボールスパルタ指導,息子薬探し…
>>続きを読む🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-474 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-583
🖋ハリウッドの異端児監督と言われている、ニコラス・レイが『理由なき反抗』の後に…
ニコラス・レイ監督作品。
製作:ジェームズ・メイソン。
ジェームズ・メイソン演じる良き父親で教師のエドは、結節性多発動脈炎に犯される。無事退院するも、精神的な副作用があるコーチゾンという薬を定期的に…
最初、これは回想シーンなのかと思っていた。するとずっとこういう映像だったので初めてこういう映画だと気づいた(苦笑)。でもこれはこれで斬新だ。気づきにくいが、演技のタメもいい感じで引き込まれるものがあ…
>>続きを読む「ビガー・ザン・ライフ 黒の報酬」
冒頭、平凡な中流家庭。快活で優秀な小学校教師、美しい妻、父を尊敬する小学生の息子リッチー。米国の理想的な中流家庭、難病、結節性多発動脈炎、入院、試薬コーチゾン、…