ラングが描き続けてきた「被害者が加害者となる」(或いはその逆)映画の極北。
上司に葉巻を吸わされる序盤、嫌悪感で緊張した手元のカットが挿入される、この一瞬にラングの演出力が凝縮されていると思う。人間…
陰影が映えるショットが印象的なノワール・タッチのサスペンスで、退廃的で悲劇の渦に巻かれる人物たちの哀れさがどこか滑稽で、笑えないけど面白い。
年上の男に色気振りまいて金を搾り取ろうとする女とその荒…
フィルムノワールでは1番好きかも、「深夜の告白」では激渋イケオジだったエドワードgロビンソンが、見た目通りの冴えない勘違いオッサンを演じてます。
死ぬことすら許さず、1番残酷な終わらせ方を選んだこと…
このレビューはネタバレを含みます
『嘆きの天使』『大雷雨』系、中年男が若い女に入れあげる話。
金をせしめる若い女の裏には手を引くヤクザ男がいて…
つい最近もこんな事件があったが、和洋古今を問わず普遍的な話ってことだ。
しかも、前述2…
勤続25年の実直な銀行の出納係が、
暴力を振るわれている女性を助けたことをきっかけに、大きく人生を狂わせる、
フリッツ・ラング監督、戦慄のサスペンス作品。
唯一の趣味である絵までも妻に罵られ、
若い…