ハネケ先生が描くディストピア。
文明崩壊により、理性より生存本能、利己心、暴力が優位になり、西洋での消費社会の生活を送ってきた人々が飢えた狼のように水、食料を求めて彷徨う。地球の本来の風景であり、極…
このレビューはネタバレを含みます
この作品はもっと評価されていいと思う。極限状況に置かれた人間を描かせたらハネケの右に出る監督はいない。
本当の非常事態というのはきっとこのような感じになるのだろう。情報もなければ見通しもなく、ただ不…
素晴らしい。災害で文明を失った中での人類、車は馬にライトは火へと、貨幣は価値を失い物々交換へ。文明を失えば文明としての価値観・法を失うという冷たさにハネケらしさを感ずる。
災害時に際して対立する人…