素晴らしい。災害で文明を失った中での人類、車は馬にライトは火へと、貨幣は価値を失い物々交換へ。文明を失えば文明としての価値観・法を失うという冷たさにハネケらしさを感ずる。
災害時に際して対立する人…
ミヒャエル・ハネケ監督作品…11作品目…。
『居心地のよい世界で、終末を見ている社会に対し、この作品を提示したかった』
ー ミヒャエル・ハネケ ー
ハネケの描く終末…
わたしが作中のユペールだったら、心労で5回は死んでいたかも知れない、と思うほど、容赦無き悲惨がひたすら続く。ハネケに終末世界を撮らせたら、こうなるんだな。しかし意外にも本作で、はじめてハネケが実はヒ…
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