No.1557
2023.12.08視聴
オゾン作品-14(2009年作品)10/31
ジャケ写をよく見ると妊婦が波打ち際に佇んでいる。印象はかなりいい感じなのだが。
複雑な感情のドラマ。主人公…
妊婦を主役にした映画を撮りたいと願っていたフランソワ・オゾン監督が、当時妊娠6ヶ月だったイザベル・カレを主役に撮ったのが本作「ムースの隠遁」である。
わたくしごとだが、自分が父親になるまでの数ヶ月…
倫理や道徳は一旦端に寄せて、人はそれぞれの形があるだけなのだと思った。
波がメタファーっぽくなってて良かったな。
自分のお腹に絶望とも呼べる希望が宿っていたとして、10ヶ月も正気を保てる気がしない…
久しぶりにフランソワ・オゾン❗️
あ〜〜オゾン🥺と言う感じ。
まずタイトルだよね...
原題『Le Refuge』(避難所)
邦題は、ムースはジャケ写の女性の名前で、彼女がイントンする話。
オゾ…
妊婦姿が美しかった。ポールがピアノを弾きながら歌うシーン、心の移り変わりとお腹。全てが芸樹的センスで魅せられた。
配達人にコーヒーを大きなカフェボウルに入れてさらっと出すシーンもナチュラルでよかった…
♪ 凍りついた時間に震えて
歪んで見えない記憶重ねる
悲しみが消えるまで
一言でまとめると“文学”ですね。
過去に流されて消えた恋人。
お腹の中に残された子供。
誰にも望まれない自分。
…
亡くなった恋人の子を身籠っていたムースは、1人、出産を決意する。
ドラッグも断ち、生に向かうはずだった彼女のベクトルは、恋人の弟との奇妙な同居生活によって静かに揺らいでいく。
巧妙な犯罪のようであ…
知らずに脚本を読んでもすぐにオゾンだと分かりそうなくらいいかにもといった感じ。元薬物依存の妊婦と、その子供の亡き父親の弟でゲイという設定盛り盛りのふたりが織り成すドラマなのに、登場人物が最小限に抑え…
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