繰り返されるクラクション音とありがとうの声が心地良い。
出会う人はバスに乗らず峠を歩く人ほど貧しいが、前後の車窓から姿が映し出され、その眼差しは温かく優しい。
軽快な音楽はバスのスピード感を演出し、…
美しいモノクロームの日本映画
セリフは全体的に棒読みだが、
撮り方が映画らしくて好き
美しい景色に乗り物の臨場感や
スリル、開放感にわくわくする
運転手がエラい美形やな、と気になって
調べると加…
小路を通る自動車。車外で鳴るクラクション。車内で広がる人間模様。ときたま響く『有りがたう!』がとても心地のよい。
揺れる車。打ち寄せる波。陽射しを浴びた段々畑。揺蕩う煙草のまあるい煙。『有りがたう…
清水宏は、蒲田映画の原点でしょう。誰彼となく「ありがとう」と声かける運転手こと有がたうさん。ハンサムな男なんで女にモテモテ。話は、あまりに淡々としていて本日、9時から5時までの会議をしたこの身にはち…
>>続きを読む街道一番の乗合バスの運転手さんは山道にいる人が道を開けてくれるたびに「有り難う」と言う。そのため、ありがとうさんと呼ばれ、皆んなから慕われている。
仰向けになってタバコを蒸す様は物憂げで色っぽい。
…
90点
乗合バスの運転手。
彼は道を譲ってくれる人達全て、なんならニワトリにまで「ありがとーっ!」と礼を言いながら走る名物男前運転手。
だから彼は天城街道の皆から「ありがとうさん」と呼ばれ親しまれ…
小津や溝口のような“絶対的巨匠”とはまた別ベクトルの、邦画の持つ旨味成分がギュッと凝縮されたような傑作。
また、ジム・ジャームッシュの『パターソン』とか、それこそアッバス・キアロスタミの“ジグザグ…