【廃墟の中にある孤独】
「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載のイングマール・ベルイマン映画『鏡の中にある如く』を観た。ベルイマン映画は荒涼とした地と影による不気味さの表現に優れている印象を受ける。…
様々な作品で、執拗さすら感じるほどにしんどそうな女性が出てくるからしんどい。
他の監督が崇拝しているのがよくわかった、ペルソナ、そして本作。
比較的彼の作品で好きだった野いちごや第七の封印を再見し…
ベルイマン生誕100年映画祭にて。
「神の沈黙3部作」「神の不在」「映画における形而上学探求」など仰々しい肩書が並ぶベルイマン作品。
しかし監督本人はその手の格式化や分析を好まなかったそう。
確か…
神の不在というテーマを問い続けたベルイマンはこの作品では神は存在するとするが、それは精神分裂症の女の中でのみ存在している。神の不在と同じくらい軸にコミュニケーションの断絶も描かれる。結局他人のことを…
>>続きを読む映画は、精神分裂病を抱える娘とその家族の複雑な関係を描いた作品。物語は、作家の父親と弟とともにバルト海の孤島で過ごす娘を中心に展開する。娘は現実と幻想の境界があいまいになりながらも、家族は彼女を支え…
>>続きを読む相変わらず悲痛な作品を作るなあベルイマン。救いがないというか、この行き止まりの感じ。それぞれが複雑な気持ちを抱え、神や人に縋るも...といういつもの話。
自分はやはりテーマ云々よりも映像や音響の表…
ベルイマン作品5本くらい見たけど、私のように作品全体のテーマを咀嚼して深く考えるわけでもなくほとんどひたすら映像を目で追うような鑑賞をする者はあまり対象にされていないんだろうな。好きだから今後も見る…
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