【第27回ベルリン映画祭 審査員特別賞】
やっぱりブレッソンは合わないかもしれない。コンディションが悪かったのもあるけどかなり寝てしまった。
優秀で裕福なはずの青年が死に取り憑かれ精神を崩していく…
誰かを待っていたりするシーンはあるけど、主人公が完全に一人で行動するシーンは、あまりなかった気がする。ラストに繋がるシーンや、ジャケ写のシーンなど、限られたシーンだけ。
そんなところから、繋がれて…
人物の動作がゆったりだなぁと思った。
銃を盗むシーンとか、普通あの感じで持ち去ったらカンカンに怒りながら追いかけるだろ!という場面でも、やけに静か。
ラストシーンですら静かでとても良かった。
…
不自然の自然さ
ぎこちなさや唐突さが生むMagic
空き瓶の倒れる音と笑い声
呼応していく音と動作
互い違いに、顔を上げても決して視線が交わらないように配置された教会の椅子
それらに座る学生たち…
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