ある男が(国籍が違うために)不本意にリストラされ、死ぬにも死にきれず、自らの殺害を殺し屋に依頼するにも、好きな女が出来...という、なんとも滑稽なストーリー。
可笑しくもあり、哀しくもあり、微妙な感…
このレビューはネタバレを含みます
ジャン=ピエール・レオーが殺し屋にビビって自宅から逃げる場面での夜のロンドンの艶っぽさなど撮影が光る。カウリスマキの映画では酒場とかレストランが出会いの場となる。ガス会社のストを知らせる新聞の使い方…
>>続きを読む社会に裏切られ、将来への希望も見失い、幻滅したこの世の中に生きる意味が無くなった男は自らの命を絶つ事を考える。
しかし気弱な男は自らの手で自分自身を殺める事はできず、殺し屋に自分を殺す依頼をする……
4本目のカウリスマキ、90年作の『コントラクト・キラー』。
イギリス在住のフランス人アンリ(ジャン=ピエール・レオ)は15年勤めた会社から突然の解雇を言い渡され、自殺を決意するも臆病なので自分一人…
Villealfa OY