とんでもない傑作。バーを中に入ったり外に出たり、机を迂回して避けながら画面の奥に行ったり移動の面白さ。やけに堂々としてる薬の青い瓶。これ見よがしに薄幸を押し出すでもなく、しかし惚れる男惚れる男上手く…
>>続きを読むラストがやばい「雁の寺」に通ずる。昨年の旧作ベストがあれば間違いなく3本に食い込む。気づきはもちろん、人間の本質に切り込んだ虚無という切り口が凄まじい。美人で気立てが良く聡明で気がきくため人並みの幸…
>>続きを読む2回出てくる夕暮れのシーン。高島忠夫が池内淳子をアパートまで車で送るシーンと墓参りのシーン。この夕暮れを捉えたシーンがいい。ロケーションも○。恋愛模様の省略と、ラストの「最期」をたっぷり見せる演出。…
>>続きを読む大岡昇平原作(というか実際の私生活がモデル)の人間ドラマ。銀座で長年ホステス(女給)をしてきた葉子(池内淳子)と、彼女に絡む男達との出会いと別れを味わい深く描く。
妾としての関係を清算しようとして…
佐野周二の胡散臭さがヤバい。「好い人」なだけに。「温泉入って酒飲むのがそんなに嬉しいのかね、高島先生ともあろう人が」っていう三橋達也による批評がシビアね
(愛情のギブアンドテイクと並んで)金の貸借…
室内にも関わらず圧倒的な奥行きを感じる、見事な構図には相変わらず惚れる。
ただ、赤坂の姉妹…でも言えるが、川島雄三は女を描くのが下手なのでは。
最後、淡々と身支度をする池内淳子は良かったが、最後の…
暗すぎて鬱。倦怠と厭世観がハンパない。話も暗いが、池内淳子に終始まとわりつき、あるいはかたどられる影の濃さがとにかく不穏。小物のキツい色彩はグロテスクだし、ぼんやりと浮き上がる光は彼女とは縁遠い幻の…
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