狭苦しいコクピットの中をカメラが這い回って密室サスペンスにしているのが非常に面白い。陸に降りてからも爆撃の執拗さなど、眼を見張る戦争描写が頻出する。防空後の壊れた壁から見える爆発の光が恐ろしい!
ラ…
同じ監督の『白い船』はイタリア海軍の全面協力でしたが、今回はイタリア空軍の全面協力です。
ちょっとロマンスがあるのは今回も同様です。
ただし、今回は慌ただしくて、あまりそれどころではありませんでし…
戦闘機内に鳴り響く飛行音と無言で操縦席に座る兵士のショットの連鎖とか、ラストのマッシモ・ジロッティの脱出劇などが相当サスペンスフルで面白い。ミケラ・ベルモンテが脚を切断した兵士に寄り添う場面での36…
>>続きを読む多分初のロッセリーニ。
イタリア軍パイロットがギリシャ戦線で撃墜され捕虜になり地元女性とのひと時を過ごしながら脱走を図る。
プロパガンダということらしいけど友軍に爆撃されたり中盤淡々と村の人々や…
筋トレしながら見たので前半あんま記憶なし。空軍映画なのに称揚要素は控えめで、空中戦のモンタージュなんかは明らかにアメリカを模倣してる慎ましさが好感触。
ただ帰還した主人公が迎えられるラストカットの仰…
プロパガンダ(国策)を逆手に取ったロッセリーニによる、愛に生きた男と女の讃歌
ロベルト・ロッセリーニ
『ギリシャからの帰還』
ムッソリーニ政権下、ファシズム讃歌映画を講われたロッセリーニは(国策…
イタリア版DVDにて。日本語字幕版は未見。ロッセリーニは、ヴィットリオ・ムッソリーニによって海軍映画会社から引き抜かれて、この空軍を描く映画を託される。原案はティート・シルヴィオ・ムルシーノ(Tit…
>>続きを読むイタリア製戦意高揚映画は初めて見たけれど、戦争への共闘というこの手の作品に必要なメッセージを呼び掛けないのはお国柄なのか監督のせいなのか。
主人公が空軍に入って仲間とともに戦う前半はいかにもプロパ…