隣り合う者達がたかだか信じるものが違うくらいで互いの手に武器を取り歪み合い殺し合う事の理不尽さを既に100年も前に見事に訴えかけていると言うのに今はこうして迫害されていた者達が意気揚々と迫害する側へ…
>>続きを読む【政治的リアリズム】
ドライヤーによる四作目。
色々なところから影響を受けていて結構ゴチャゴチャしてる印象。
社会主義リアリズムの先駆的手法や役者としての素人起用、ラング的な陰影、グリフィス的な物…
ドライヤー監督がデンマークを離れて初めてドイツで制作した4作目。20世紀初頭、帝政ロシアで生じたユダヤ人大虐殺の悲劇をリアリズムで描く。実話小説「互いに愛せよ」の忠実な映画化。
ドライヤー監督が強…
これはべらぼーに面白い。ドライヤーのなかで、最もアメリカ映画的というか、クライマックスのロシア人⇒ユダヤ人の暴動シーンなんかそうだし、凝った脚本と登場人物の多さもそうだ。
銃を突きつけられてからの、…
<概説>
帝政ロシアにかつて生じた歴史的大虐殺。その当時のユダヤ教徒の苦難と、一人の女性の激動の生活を通じて描く。
<感想>
1921年といえばチャップリン等の娯楽映画隆盛期。
既にパントマ…
所有DVD再鑑賞。かなり昔に観たきりなんで殆ど忘れてた。
淀みに淀んだイデオロギーの相克。一貫したリアリズム構築の最中で、例えば幽体表現といった新機軸試行に驚く。グリフィスへの目配せを感じずには居ら…
これも『サタンの書』帝政ロシア版と言えるかもしれない。秘密警察の回し者は僧侶と化して接近するや男は突然に反ユダヤの扇動者となる。カインの末裔という言葉も出てくるがこのポグロムは以降のホロコーストの前…
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