『砂時計』のハス監督の代表作とのことで鑑賞。
入れ子構造の極北たる作品だろう。まずAという人物の回想シーンが始まり、その中に登場するBという人物の回想が始まる。そしてその回想に登場するCという人物…
分厚い写本の中の挿絵、褥で睦み合う2人の美女と絞首門に吊るされた2人の男(全編を覆う「反復の呪い」を表す図像)、それぞれのページの隣にはタコとロブスターがでかでかと描かれている。このシュルレアリスム…
>>続きを読む回想に次ぐ回想、現実世界、そしてまた回想シーンが続くからややこしい作りだわ。登場人物も多いし。
例えるならばインセプションみたいな感じ。
でも個性的な登場人物は魅力的だし、幻想的な映像に衣装がすごく…
まさしく幻想絵巻という名に相応しい一人の男を取り巻く不確かな体験、数多の人物から語られる過去を横断する怪奇的プロット。全貌の把握には程遠く漠然とその不可思議さを目の当たりにするのがやっとだった感触。…
>>続きを読むブニュエル、コッポラ、リンチ、スコセッシ、トリアーなど世界の映画人を魅了したポーランドのカルト大作。回想シーンの中で回想シーンが描かれる四重入れ子構造の迷宮映画。
1800年代初頭のスペイン・サラ…
4年ぶりの鑑賞。
重構造特盛ハンバーガーな構成。
層が深くなって複雑化するあたり、夢の構造と似ているような…。
ごちゃごちゃの登場人物、意味あるのか無いのか不明確な洪水みたいな会話量と、パンクする…
千夜一夜物語、デカメロン、聊斎志異をマトリョーシカ仕立てに仕上げたような作品。とにかくみんなよく喋る、誰彼構わずとっ捕まえて自身が経験した奇譚をペラペラ喋る。聞いてもないのに、無理矢理話そうとして、…
>>続きを読むナポレオン戦争時代。スペインのサラゴサで一人のフランス軍将校が逃げ込んだ場所で、大判本を発見し、絞首刑された二人の男や、横たわる二人の女などの挿絵に興味を引かれ夢中に。
彼を捕らえようとやって来たス…