まずC・マルケルは、私にとって知能ベースからも難解であり、冗談っぽくスタンスとりにくく、また上映頻度低く代表作(『美しい五月』も無字幕・後半だけ)もそう観ていない作家である。Mar・オフュルスや…
>>続きを読む1964年東京オリンピック。
単純に昔の日本の映像に惹かれる。トラックで走るオリンピック選手の映像が好き。
クミコが美しい。普通に綺麗な人。何よりフランス語を話す声が好みだったから、ちょっと好きにな…
いつか寺尾紗穂さんの本を読んだ時に、父は翻訳の仕事などもしていると書いてあり、この映画の字幕を担当していたのがその寺尾次郎氏だと知った時は少し驚いた、が、肝心の字幕は殆ど見えず。彼女の表情をぼうっと…
>>続きを読む西洋の審美性を内面化した日本人女性の受け答えや、野暮ったい『シェルブールの雨傘』の再現、あるいはネオンの点滅と音曲のシンクロをつうじて、近代都市へと急速な開発を進める極東の捻れを見る。マルケルの関心…
>>続きを読むクリス・マルケル監督作品。
1964年の東京オリンピック開催中の日本を、そこで監督が出会ったフランス語を話す女性クミコへのインタビューを通しながら、当時の東京を映したドキュメンタリー。
当時の東京…
日本という他者におけるさらに周縁の、満州出身、女性。断片化したアイデンティティを帯びたクミコがその母語でないフランス語を流暢に話すとき彼女はいわばサイボーグのように自ら境界として生成する。それは白人…
>>続きを読む35mmが画質も字幕もノイズが多くみづらかったが、それもまた味になるタイプの私的な作品。市川崑とは対照的に、庶民の視点からの東京オリンピックがひとつのテーマになっている。日本人として、ステレオタイプ…
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