するりと流れて行く巴里の人々の群像劇。あまりにもスムーズな繋がってゆく見事さと、底辺からブルジョワ、男と女が入り乱れるし、割られまくる食器と、盗まれる毎に小さくなってゆく絵画。空っぽになる部屋に破壊…
>>続きを読む18世紀の絵皿と裸婦像から現代、色んな階級や職業の人から人、原因から結果へと滑らかで流れる様な群像劇。手品みたいにシャッフルしながらも、最終的にスーッと展開する気持ち良さがある。ブルジョワの破滅とプ…
>>続きを読むオタール・イオセリアーニ監督『月の寵児たち』(1985)
清濁併せ持つ街から芽生えるささやかな悪意や恋、統制と反逆ー
"ショット"を撮るとはまさにこのこと。
すべての"ショット"に無駄がない。無…
フランス行ってからの作風のほうがしっくりくる。窃盗を起点に巡り合う人々と物を断片的なカットの積み重ねで感じさせる。明らかに映画的に演出された人や物の動きとその結果おこるキメの画面が最高。コケたバイク…
>>続きを読む【手から手へと渡るクラフト】
オタール・イオセリアーニ監督がパリに拠点を移して初めて手掛けたオールパリロケの1985年の作品。
〈あらすじ〉
18世紀。ある邸宅で割れたものと同じ絵柄を職人が描い…
18世紀のリモージュ焼きの皿と19世紀の裸婦画が落札されて始まる物語。仄かなマクガフィンである皿は一瞬で割れるし、絵は乱暴にキャンバスから切り取られる。代替可能な人物たちの群像劇。別の人物、別の場所…
>>続きを読むパリを舞台に、画廊を営む女性とその愛人、美容師、汚職警官、ホームレス、テロリストなど、さまざまな職業・立場の登場人物たちが錯綜していく群像劇。
イオセリアーニがフランスに拠点を移して初めて製作され…