歴史、生活の中で繰り返される愛おしさと繰り返してしまう愚かさの同居に、 悲しさがコメディになる事を思い出していました。場所や音、モノ、動物達がそれを関係ないみたいに側で見ている事で、その哀愁漂う人間…
>>続きを読むオタールイオセリアーニ5本目。
映像は良かったけど、人物をリンクさせる作業が多すぎて心地よさを見出せなかった。
中産階級の人間より娼婦や泥棒のほうが心の余裕を感じさせる描写が多かった。
バンドのドラ…
ウェルベックを読みながら平行で見たら、シンクロしすぎて具合が悪くなりそう。どう繋がるのか分からないエピソードが繋がっていくのが本作の肝なんだが、逆に繋がらなくてもそれはそれで孤独で孤高な映像として見…
>>続きを読むオタール・イオセリアーニ監督『月の寵児たち』(1985)
清濁併せ持つ街から芽生えるささやかな悪意や恋、統制と反逆ー
"ショット"を撮るとはまさにこのこと。
すべての"ショット"に無駄がない。無…
フランス行ってからの作風のほうがしっくりくる。窃盗を起点に巡り合う人々と物を断片的なカットの積み重ねで感じさせる。明らかに映画的に演出された人や物の動きとその結果おこるキメの画面が最高。コケたバイク…
>>続きを読む【とにかく皿がよく割れる】
「月の寵児」とは聞こえがいいが、要するにここでは空き巣のこと。
主役級の登場人物はおらず、チョイ役以上のキャラが何人も出てきて、数多くのヒト・モノ・コトが終始絶妙に絡…