このレビューはネタバレを含みます
カナダの映画監督であり、女優でもあるサラ・ポーリーが自らの出生について描いたドキュメンタリー映画『物語る私たち』を観て、とにかくこの観たときに感じた快とも不快ともいえない感情について吐き出さなくて…
>>続きを読む一つの家族のとっても個人的な話なのに、人間の精神の自由さとか、寛容さ、窮屈な考えからの解放の可能性をすごく感じさせられる。
この映画をみると、家族への愛が世界への愛に通じることを確信する。
そして…
サラ・ポーリーというカナダ出身の女優兼監督の映画です。
これまでに「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」「テイク・ディス・ワルツ」、2本の映画を撮っています。2作とも夫婦の関係を見つめた映画です。こ…
多くの人間にインタビューしたとして、その素材を編集した時点で純粋な"事実"からは遠のく。
そんな前提のもと、私はサラ・ポーリーと、彼女の父親、兄弟姉妹たちの言葉の一つ一つに、心底勇気づけられた。
父…
なぜ書くのか、なぜ撮るのか、なぜ表すのか。そんなことを考えさせられる私小説ならぬ私映画。幼い頃に亡くした自由奔放な母親と、避けては通れなかった自らの出生の秘密を、家族を巻き込み、さまざまな視点から描…
>>続きを読む『物語る私たち』っていう邦題がまずいいなと思った。
オープニングの『物語の渦中にいる時はまだ物語の体をなさず、ただの混乱だ。ーあとになりやっと物語と呼べるようになる。自分に、あるいは誰かに語っている…
なんだか普通の家庭に生まれなかった人の一生の悩みである“その事”は、その事実を知った時からその人の人生の中でのバランス感は歪むし、悩みは増える。彼女にとっては、実は自分は母の浮気相手の娘だったってこ…
>>続きを読むサラポーリーの死んだ母ちゃんが歩んだ人生を振り返ってサラポーリー自身の知らなかった事実をみつける
母ちゃんの人生について、また自分の知らなかった事実を知るまでと知ってからについて、当事者やら父ちゃん…
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