映画の中の〝子供〟を最大限に活かせる監督は他にも居るが、青年時代、少年時代や幼少時代と変化が著しい〝子供〟を使い分けれる監督は侯孝賢しかいない。
冬冬という男の子の夏休みを描いた一作で、そこには日…
後半になってようやく、子供の視点を維持した映画だと気付いた。子供がのぞいてるみたいな。でもそれを望まない場面も多くある。
また子供に見せるためみたいな、カッコつけるシーンも存在するが、子供はそういう…
電車フレームインの凶暴さ。スズメ泥棒や強盗、ヤン・リーインの落下など日常風景の延長線上に暴力的な事件が映されるのが良い。電話待ちのカットから朝に移り、母親の死を電車やチェン・ボーチョンの叫び声など…
>>続きを読む少年の「夏休み」を描いた物語は少なくないが、どれも、それだけで大人はノスタルジーを感じる。
ホウ・シャオシェンのこの作品も、その類型に含まれることは間違いがないが、この作品を他の作品から際立たせるの…
田舎で過ごす夏休みの空気感がすごく良かった。冬冬がああやって過ごす中でいろんなことを感じて、ちょっと気持ちが大人になって台北に帰るんだなぁって感じがいい。手紙の“手が痛いのでここまで”みたいなやつと…
>>続きを読む強烈なノスタルジーに襲われて、田舎に帰りたくなった。
意外なほどにたくさんのことが起こるけど、それが仰々しくない。
映像も瑞々しい。でもあざとくない。
「毎日いろんなことがあって思い出せない」っ…
個人的には3本目の侯孝賢監督作品。これまで観てきた監督の作品では間違いなく1番好きだ。
子供の視点から、子供の解像度で重大なイベントを描くことに成功している。あまりにもリアルな少年時代の追体験。
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