愛と平成の色男の作品情報・感想・評価

愛と平成の色男1989年製作の映画)

製作国:

上映時間:96分

3.0

「愛と平成の色男」に投稿された感想・評価

ワン

ワンの感想・評価

3.0
不眠症のプレイボーイの話。

昼は歯科医、夜はサックス奏者の長島(石田純一)のプレイボーイぶりがまるで昭和のスターのようだった。

ナンパするときの歯の浮くようなセリフがギャグなのか真面目なのか判断がしにくく気持ち悪い。
本日=2017年12月29日、神保町シアター【私をバブルに連れてって】特集にて、鑑賞。

「こんなにトビ抜けて面白い娯楽作はなかなか無い!」と思わせられるバブル時代のコメディ映画の傑作!
森田芳光監督作品。


物語は、長島というモテモテ男(石田純一)を中心に、次々とバブリー女性たちとの恋愛を描いたもの。

冒頭、長島の留守電が鳴って留守録メッセージが流れる「お電話どうもありがとう。君が必要としてくれる時に居なくてごめんなさい…」などという「よくまぁ、こんな着信メッセージを吹き込むものだ」(笑)

長島は歯科医であり妹ルリ子(鈴木保奈美)を助手にしており、夜は「歯医者には救急車は来ないからなぁ」と言って、夜の街に繰り出しては、次々と女性と恋愛関係になる。
また、長島の乗っている車が白いジャガー、夜クラブではサックスを吹いている。

長島は妹に「僕は不眠症だ。僕を元気にしてくれて、寝かしてくれる彼女に会いたい!」というナンセンスなセリフ(笑)

ディスコで歯の治療の話をしている女性たちに甘い言葉をかけて、歯医者の名刺を配った長島の医院に女性がやってくるが、女性も女性で「差し歯を選んでいると、先生と指輪を選んでいるみたい…」などと、これまた軽いノリ。

以下、浮いたセリフを思い出せる範囲で抜粋すると、
◆(長島が女性に)「今晩のサックスの演奏は、君の瞳がコード進行だった」(笑)
◆(長島が女性に)「思いっ切りサックスのできるところへ行こう!」→(女性)「今、セックスはできないわ。あっ、聞き間違えて、ごめんなさい」
◆(長島が女性(鈴木京香)に)「僕、コンビニで買い物してくるよ。君の部屋に一人で帰って来る雰囲気を味わいたいからね」→よくまぁ、こんなこと言えるものである(爆)

その他、クラブで会った綺麗な女性(武田久美子)が婦人警官だったりするのだが、その武田久美子と石田純一がプール付きの部屋で過ごす場面が凄くて、武田久美子は「超ハイレグ」である。これ見所。


こんな風なやりとりが全編に亘って繰り広げられて、憶えきれないぐらいの爆笑ネタだらけであった。

こんなに楽しい娯楽作が未DVD化というのは勿体ない気がする。(VHSはあるが)

久しぶりに、映画館で観客みんなで笑った映画で、気分がイイ。

<映倫No.112988>
KaORi

KaORiの感想・評価

2.5
ずっとずっと観たかった京香さんのデビュー作。調べてみるとVHSのみでDVD化はしておらず、なかなか観られる環境ではなかったので半ば諦めかけていました。そんな時、神保町シアターさんで上映することを知りました。京香さんの初々しい演技が本当に可愛らしく、でも容姿はとても大人っぽく。本当に憧れます。観ることができて本当に本当によかったです。神保町シアターさんに感謝します。
Wu

Wuの感想・評価

2.9
この当時で、石田純一のカッコ良さが既にパロディになっている。歯医者とサックスがモテる代名詞なんだな。何がしたいんだか。
どういう経緯か当時映画館で観たんだけど??鈴木京香のこと「この子絶対売れる」って思ったけどやっぱり。
男は結婚したら負け
ドントエクスプレイン
ドントエクスプレイン
ええ、なんでこんな映画見たのか、まるで覚えてない…

森田芳光監督作品だった事は最近知りましたよ…


ホント、なんで見たんだろう…多分テレビで見たんだろうけど…
ヒョー

ヒョーの感想・評価

1.9
2016年 409作目
35点
森田芳光祭り9本目。
1989年公開で主役は石田純一。

トレンディドラマ的なものを少し批評的な感じで撮った作品。
バブル臭もするし軽いタッチの映画だし現在の視点で見ると少しキツイ。
森田監督もあえて軽い映画を狙って実際に軽く撮る事
をコンセプトに作ったとの事。

この作品の出来はイマイチだったが森田監督は作品ごとにちゃんと狙いを持って制作しているのは分かってきた。

次回からはいよいよ90年代に突入する。
これからどう森田映画が変化していくのか楽しみだ。
「バカヤロー2」の併映として企画された添え物的本作。
3日で仕上げた脚本、公開2か月前のクランクイン、とかなりドタバタ早撮りした割にはとっ散らかることなくまとまりがみられる内容で、カメラマンがそれまでの前田米造から仙元誠三に変わり、画のタッチ・質感も様変わりしている。(仙元誠三氏は引き続きキッチンも担当)

森田曰く、チャンドラーが書きそうなキザな台詞を主人公(石田純一)に当てはめたとのことだが、この時代性と石田自体の素質が相まって妙な実質感のあるキャラクターになっているのがおかしい。
”今夜の僕は探偵だ””今晩の演奏は君の瞳がコード進行だった”なんてつぶやかれても違和感がないのである。

また結婚を迫られた末に、関係する女性陣から離れるためにヘリを使って逃亡するラストは、浮ついた時代から儚くも抜け出したいと、一種の現実逃避欲でもあるように感じる。
「幕末太陽傳」の佐平次にも通じるこのラストシーンは、2年後(まだまだバブル期)の「遊びの時間は終わらない」でも使われていた。
まさに「愛と平和の色男」である石田純一が昼は歯医者、夜はジャズシンガーの、結婚を申し込まれるたびにクールな嘘をついて女性達から逃げ回るプレイボーイを演じる。
本作は1989年。つまり平成元年に製作されており、バブル真っ盛りの東京を舞台にしたいわゆるトレンディドラマだ。
本来ならこれ以上ないというくらいにこそばゆい企画なのだが、しかしそれを森田芳光が演出するのだから、一筋縄にはいかない。石田純一の吐き出す甘いセリフの数々は、きちんと当時としてもおかしいし、女性達にもまるでリアリティがないのだ。そう、確信犯である。あのバブル景気に沸く世の中を、あえてトレンディドラマという土俵に上り、そして描き切る森田芳光監督の意図とは?

以前、何故か飲んだ樋口真嗣監督は「映画監督は、やくざか、コジキか、キチガイのうち、2つ以上の条件を満たしたものがなる職業だ」と真顔でおっしゃっていた。
そんな映画監督という人種が、バブルなんて浮かれ気分に迎合するだろうか?いや、するはずがないのた!!!
個人的には石田純一の妹を演じる鈴木保奈美がなんとも可愛らしい。兄の女癖の悪さに辟易としながらも、きちんと仲のよい兄妹であり、石田純一も結局、いつも最終的には妹の部屋に逃げ込む。なんともキュートな2人の関係に、なんだか癒された。