陽光の下で素顔をさらせないひとや、ほんとうはそこにいてはいけない誰かや、こわれかけたナンバーのない車や、祝福されなかった手と手のために、夜があるのかもしれないから、ただ黙って、いつも、見送ってほしい…
>>続きを読むヒロインを演じるキャシー・オドネルが大変お美しい。
典型的なフィルムノワールにも関わらず、甘酸っぱいリリシズムを導入した異色作。アメリカ本国よりもフランスで評価されたという意味では、北野武にも通じ…
ニコラス・レイの監督デビュー作。
原題は「They Live by Night」≒ 闇に紛れて生きる彼ら
2人の兄貴分に誘われ刑務所を脱獄した殺人犯の青年ボウイが、兄貴分の姪キーチと出会う。先の見…
マチズモを拒絶する、いかにも左派映画的ヒーロー造形は嬉しいのだが、
そんな非男性的人物を一途に盲信してくれる、(男性にとっての)夢のような女性像に、ちぐはぐさを感じてしまう。
「暗黒街の弾痕」しか…
世間知らずのふるえる子羊。世間知らずがゆえのこわいもの知らず。悪名が独り歩きして逃げることしかかなわない。
だったらどうすればよかった? なんてもう問いかけない。善と悪の線引きが難しいのは今もほんと…
ここからしばらくフィルムノワールを見続けようかなと思います。
ニコラス・レイの名を耳にしたのは僕のお気に入りの一つ『ドリーマーズ』のセリフから。
本作はフィルムノワールの代表作にして、ニコラス・…
ブレッソン映画の登場人物かと見紛うほど辛気臭かったキャシー・オドネルが青年に出会い、恋をして生き生きと変化していくのが可愛い。
数あるボニー&クライド系映画の中でも特に青春・恋愛映画の要素が強い。
脱獄した男が逃亡中に女と出会い、2人でまともに生き直すことを望みながら、逃亡を続ける話。
2人には満たされない子供時代、不遇な過去を過ごしたという共通点があり、犯罪者ではあるけどただ普通に生きるこ…