【ブルジョワの凡庸な楽しみ】
ジャン・ルノワールが作りかけて、後年ほかの映画監督などが編集してまとめたという曰く付きの映画。
この映画については映像のすばらしさを評価する声が高いようです。たしか…
ネオリアリズモやヌーベルバーグに影響を与えたルノワール監督の中編。モーパッサンの短編「野あそび」を映像化したリアリズムな恋愛譚。「大いなる幻影」(1937)の前年の作品。助監督としてルキノ・ヴィスコ…
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忘れられない1日の思い出
シティガールのアンリエットは年に一度だけ訪れる田舎でアンリという青年に出会う。アンリエットには許婚(いいなづけ)が居たが、アンリにキスを許してしまう。アンリエットは結婚後…
ジャン・ルノワールは初めて。びっくりするほど好きで、良かった。
やはり前半の窓が開く瞬間に一気に心を掴まれる。男性達と、ピクニックに来た家族という二つの空間と時間が、まさに相互に浸透し始めることの感…
自然が光や風、水として人間となぶるように触れ合う様をキャメラは生々しいまでの官能性において捉え、室内の男たちが雨戸を開け放った瞬間に戸外のブランコに乗った娘の往復運動がそのフレームに飛び込む一瞬の美…
>>続きを読む『ピクニック』Partie de campagne(カントリー・パーティー)1936(昭和11年)
「君の一回きりのお楽しみのために女の人生が台無しになる」
この台詞を発した男は自分の言葉とは正…
なんか評価良すぎて辛いけど割と最悪に近かった、これはこれで完成された作品として観るしかないと思うのだが、どんなに「その後」に想いを馳せようとしても、余りにもあからさまに被害的な、それも極めて平凡で浅…
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