ポーランドのイエジー・スコリモフスキ監督作品。この監督の作品はこれが初めてだが、大変気に入った。極力台詞を排し、構成力抜群の映像と音楽(音響)のみでアブノーマルな恋慕をスリリングに描く。過去作をもっ…
>>続きを読むポーランドのイエジー・スコリモフスキ監督作。
曇天の小さな村。犬と散歩する二人の女性。それを見て隠れる挙動不審な男。
彼は店で斧を買い、職場に戻ると、缶の中にあった手首を取り出し焼却炉に入れる。
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素晴らしく好みでした。
ひたすらマーキーな色味の美しい街並み。常に絵を観ているかのようで退屈しない上、内容も変態チックで一気に持ってかれてしまいました。カット割りも特徴的。
道徳的にはアウトなんだけ…
色がなく、どんよりと常に暗い天気からポーランドの閉塞感を感じた。
レオンがアンナの家に忍び込むときの行動は滑稽に描かれている。(眠剤しこむ時にぬかるみでこける、濡らした床を拭く、剥げたマニキュアを…
セリフの少ないサイレントに近い画面の中で、そこで生起する出来事の因果をショットの連鎖によって緻密に組み立て、その静けさの中の倒錯的な愛に満ちた4日間を論理的に構成する。
主人公レオンの凝視する表…
このレビューはネタバレを含みます
おばあちゃんが死んだあとに鼻水垂らして家具を焼くところと、アンナのお誕生日をお祝いするところでぽろぽろ泣いてしまった。
同監督の『早春』の中年おじさんverともいえるかも。
ルドンのキュクロープス…
女性看護師に対する家宅侵入とハト時計の窃盗、それから数年前に起こった同じ女性への強姦の容疑をかけられた男に裁判官が問う。
「なぜ押し入ったのですか?」
「・・・愛です。」
「もう少し大きな声…
好きな女性がいるのに、真っ当な接し方ができない。
そんな男が示す歪んだ愛の形。
主演のアルトゥール・ステランコが良い。
アンナの部屋に忍び込む度に、彼から滲み出てる挙動不審さというか不器…
思えばこの映画をイメージフォーラムで見たときから、自分はシネフィルとして人生を狂わせていったのかもしれない。
スコリモフスキの作品群を大体知ってる今となっては、彼が原点回帰して更にデカローグ以降の…