[部屋は彼の心]
新作『イレブン・ミニッツ』を紐解くためにスコリモフスキ監督を探る旅。4本目。
あるレイプ現場を目撃した男は、その被害者の女性に対して好意を持つようになる。
夜な夜な窓から見える…
ポーランドのさびれた地方都市で、病院の火葬場で働く祖母と二人暮らしのレオンは、看護師で宿舎に住んでいるアンナを覗き見していた。アンナとの出会いは数年前に釣りに行った時の事である。女性の悲鳴を聞き駆け…
>>続きを読む冒頭の人が押す車とか、ゴミ箱から出てくる手とか、川を流れる牛の死体とか見て何となくこの映画は好きだろうなって。
そりゃ本当にやっちゃったらダメだけれど、言葉無き映像に滲んでくる感情にとても惹かれた。…
落ち着いた色彩に繊細な情景。斧に始まり次々と現れる小道具の不調和感。そんな世界観の中で時系列を静かに崩して男の奇怪な行為への真意を忍ばせる。それを愛と言うのだが、償いの様に思えた。
猫をトーチカと呼…
これに同情して正当化するつもりはないし、単なる究極的なロマンスだとも思わない。
ただ、ひたすらに苦しくて、なんとかしてあげたくて、助けたくなっちゃうし、許したくならざるを得ない自分がいるのは認める。…
遠い昔、物心もつかぬ頃、
放置された廃屋に忍び込んだ思い出がある。
幼い私と幼馴染の女の子。
今考えると、彼女の家族の持ち物だったであろう、
そこは木の中にある家だった。
巨大なクスノキと寄り添う…