重みをしっかりと効かせながら、その中でピンと張り詰めて行く緊張感が印象的で。
そして奥行きのある空間で現れる光と闇(暗)の美しさが素晴らしかった。
物語とその空間を映し出す映像の美しさを感じられた…
極めて陰影の強い黒い画面は、情報量が制限されている一方、細部の豊かさが際立つ。
フィクショナルで寓話的な非線形の物語。歴史的かつ土着的な視点。そこからヴェントゥーラという1人の人間に迫っていく。
や…
ドロドロしてるけど怒りとも怨みとも諦めや絶望というのもしっくりこないこの感情はなんと言えばいいのか。
夢というか走馬灯みたいな感じの思い巡らすままの進行だけど意外と自然な感じするな。
途中あの女の人…
キメキメショットの輪郭に、生死/過去現在/暗に散らばる光、のボーダーレスが絡みあってうねる冥府への誘いに断る理由がない。しかも音響の屹立の異様がそれに拍車をかける。ただ単に赤ブリーフで彷徨するヴェン…
>>続きを読む『スウィート・エクソシスト』を見たときはぜんぜんピンと来なかったんだが、こうまとまって見ると、やはり、さすが。すごかった。
誰かに盗み聞きされることを怖れるように囁いたり、画面に映らない人物の声らし…
二回目
エレベーターの場面、毎回違う構図で狭い空間を撮っていた。手紙を読むヴィタリナをずっと映してたカメラが急に左に回ってヴェントゥーラを映すところ、なんかすごいな。ペドロ・コスタ映画の中では一番硬…
無限に奥行きがあるかのような感覚に陥る廊下の奥からヴェントゥーラなどが画面手前に歩いてくるショットが照明含め驚異的。革命軍の横移動から始まる活劇的シークエンスがブニュエルの映画のようで興奮させられる…
>>続きを読む予告編中に早くも瞼が重くなってきていて、本編の前半はほとんど僕の意識自体が混濁していた。
画面内の暗闇がそのまま、不明瞭な記憶や知られることのない歴史の暗部、この世のブラックボックスに繋がっている…