このレビューはネタバレを含みます
フィルムノワールであるのに当の主人公の探偵が殺害され。その死でおわるトンデモ映画。それでもフィルムノワールであることをやめないところがまたフィルムノワールらしい。いや。だからこそ。それゆえに。フィル…
>>続きを読む熊井啓は、『帝銀事件 死刑囚』、本作と、まるで清張のホンを読むような怖さ、謎の奥深さがあり、解明できない謎は、謎のまま終わる不気味さ。本作の、印刷機、偽札、米軍より強い組織、殺人…。社会派で、茶道な…
>>続きを読む オンライン上映会、この時は自選の回。熊井啓作品をいくつか観ていて、この初期作品は未見だったので友人の評価も知りたくてお題に挙げさせてもらった。
いつも骨太な社会派ドラマを描く監督だけれど、2作…
寺尾聡が、あるインタビューで、自分が俳優になるきっかけは親父(宇野重吉)が主演したこの映画だったと。この映画を監督した熊井啓がメガホンをとる作品に、いつか自分も出てみたい、とも。それが実現したのが、…
>>続きを読む和製社会派サスペンスNo.1。
日本でこういう映画が撮られると十中八九が思想押し付けのファンタジーに成り下がってしまうが、本作は別格の凄みとリアリティで夢中になってしまう。例え自身のマインドポジショ…
社会派ミステリーの傑作である事は間違いない熊井啓監督の最高傑作。戦後日本の疑惑事件が関連して対米従属の実態に迫った力作であり、現況の安倍晋三暗殺事件を見れば、米国の影、現政権の不可解さ、警察を始めと…
>>続きを読む敗戦後、アメリカの属国になった日本の姿が、まだ赤裸々に見えた時代を知ることが出来る劇映画。もちろん物語は創作だ。しかし、当時の雰囲気がよくわかる。いまも日本はアメリカの属国という構造は同じなのに、見…
>>続きを読むこの春、宮崎駿との対談で知ってた半藤一利さんの『昭和史 戦後編』という本で、マッカーサーによる日本民主化が「共産主義の進出を押し留める防波堤にする」ため、米の基地化へと急転換させられた経緯を読み、改…
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