2021/05/05
心の重くなる作品。
描かれていない過去や主人公の心境などは映像の外にある余白で、それを鑑賞者の想像力と共感性に委ねた…と捉えたら良い出来だけど、無駄な余白のせいで伝えたい事を…
より良い生活のために渡ったニューヨークで生きるアフリカ系移民の日常を日本人監督が描いています。
淡々と展開してゆく中、リベリアを出た所で主人公の生きづらさや罪は変わらないという事実が重くのしかかる。…
リベリアのゴム農園で働くシスコがNYに出稼ぎにいくお話。
なんと監督が日本人👏
福永壮志監督の他の作品も観てみたい。
白い血ってゴムの木の樹液の色なのね。ゴムは勝手に黒だと思ってたから意外だった…
『アイヌモシリ』は去年のマイベストテン日本映画8位。
年が明けて再映があって、併せてこちらも上映されたので。
製作時の2015年現在の話だから第二次リベリア内戦の後のあれやこれや、ということになる…
内乱中の暗い記憶を背負いながらもその後の日々を家族のために平穏に真面目に生きようとするリベリア人。
少し時間が短く、説明不足にも感じるところも多いか、裏を返せば余白が多くその心中を想像する楽しみは…
善良な人が如何にして転落していくかを描く。
この作品はドキュメンタリーにしてはかなりサラッとした演出なので、見慣れていない人は主人公の行動について理解し兼ねると思う。
この作品をおおよそ理解するに…
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