ハローグッバイの作品情報・感想・評価 - 5ページ目

ハローグッバイ2016年製作の映画)

上映日:2017年07月15日

製作国:

上映時間:80分

4.0

あらすじ

高校生のはづきと葵は、同じ教室にいながら交わることの無いクラスメートだ。葵は、クラスで「委員長」と呼ばれる優等生だが、仕事で忙しい両親を持つために家ではいつも孤独である。その寂しさを紛らわせる為に万引きを繰り返していることは、誰にも言えない秘密だ。一方はづきは、クラスでも目立つ存在だが、元彼との間に子供が出来てしまったのではないかと一人悩んでいた。そんな二人は、ある認知症のおばあさんと出会い、想…

高校生のはづきと葵は、同じ教室にいながら交わることの無いクラスメートだ。葵は、クラスで「委員長」と呼ばれる優等生だが、仕事で忙しい両親を持つために家ではいつも孤独である。その寂しさを紛らわせる為に万引きを繰り返していることは、誰にも言えない秘密だ。一方はづきは、クラスでも目立つ存在だが、元彼との間に子供が出来てしまったのではないかと一人悩んでいた。そんな二人は、ある認知症のおばあさんと出会い、想いを伝えたれなかった初恋の人にラブレターを渡したいというおばあさんの為に一緒に初恋の人を探そうと決める。

「ハローグッバイ」に投稿された感想・評価

かよこ

かよこの感想・評価

4.6
秀作。
素晴らしい。

「いま」を生きる女子高生たちと、「過去」を生きるおばあちゃん。
そのやり取りや違いがなんとも素敵でした。

女子高生同士のあの関係性が、痛い。ひりひりする。
ごく狭い未熟な世界だ。経験した。

もたいまさこが凄い。
ふわふわ〜とした役柄の印象だったけど、こんなに凄い女優さんなんだね。
最後のピアノ青年の説明セリフが違和感あったので、そこだけ。マイナス0.4です。
個人的には階段ムービー。
映画のシーンに映る階段とか坂ってすごい魅力的だと思うんです。
これでもかってあるし、使われ方も印象的で素敵でした。
第七藝術劇場にて鑑賞
登場人物の描き方というか設定がステレオタイプ過ぎて、中身が薄くなってしまってるのは残念。まぁ、だからこそサクっと観るタイプの映画に仕上がっているという側面はありますが。
撮影時間はあまりなかったんだろうなって思いますが、その割にはいいショットが多くて、視覚的には楽しませていただきました。
下高井戸シネマにて。

作品全体が一曲で綺麗にラッピングされてて、おばあちゃんとその曲が出会うシーンがとても素晴らしかった。

1つ筋が綺麗に通ってる映画は、見てて気持ちがいい。

女のあっちとこっちで顔変えたりとか、外堀から埋めてく感じとか、やっぱりこわい。
「友達だよね」の一言のプレッシャーたるや。
楽しみに待っていた上映。
主演の若い2人が瑞々しく浮きがちになりそうなところを、ベテラン勢( もたいまさこさん・木野花さん・渡辺真起子さん)がグッと重りになって良いバランスだった。
渡辺シュンスケさんが演奏されてた、あのシーンがとても好き。
Rei

Reiの感想・評価

4.5
久々に「出会った」と思えた作品。
対称的な二人の女子高生も、大好きなもたいまさこさんも、みんな愛らしい。
素晴らしい監督にも出会え、感無量。
17/09/18 元町映画館にて

涙を堪える、
渡辺真起子の横顔に
涙しそうで。。

はづきちゃんと呼ばれた時の
照れ演技凄い。。
『丁寧な映画』でした..
oldmanSEEK

oldmanSEEKの感想・評価

3.8
【ネタバレなし】
9/9に『ポエトリー・エンジェル』を観た時に、同じシネコンで主演の二人と監督の舞台挨拶をやってました。

ほぼ満席に近い状態…でもお一人様なので多分入れた。
『ポエトリー〜』のが30分早く、舞台挨拶目的のお客さんより早く窓口に居たので当日限定の”早い者勝ちサイン入りパンフ”は余裕で買えた…けど買いませんでした。
そんな過保護のカホコのイトちゃんがデフォルトの私…

そんなこんなで、すごく面白かったらくやしいなぁ〜と、妙な感情が入り混じりつつ鑑賞(笑)。

「なんか良かった」です。
あらすじを読むと重いのかな?と思いましたが、全然そんなことはなかったです。

終わってみれば、ストーリーや設定はドラマチックな話ではありました。
劇的(過剰)に感動させるように、やろうとすれば出来ただろうしそういう素材でもありましたが、敢えてそちらにはいかず演技もカメラも淡々としてました。
そのセリフや演技を、ストーリーに向かって緻密に組み上げるような理詰めでない全体の空気感が心地よかったです。

人と人が交流を持つことの、「〜だから(友達になる)」とか「今から」とか嘘くさかったり、こそばゆい”絆”とか”運命的”とかより、少しの成り行きをきっかけに関係が継続することを、さりげない演技で撮ったのが新鮮でした。

主演の二人が初めて対峙した時、言葉やセリフはバラけてるけど、気持ちで会話しているのが、日常ではむしろその方が当たり前なのに、映画とかドラマとかの、計算された会話のキャッチボールに慣れすぎてしまっている自分に気付かされました(笑)

SNSやLINEが当たり前の今の高校生って大変だなぁ〜…。
かな

かなの感想・評価

-
女の子ってこうだよなあ。高校生の頃の思いでが蘇った。素敵な物語だった。
takuro

takuroの感想・評価

3.8
ハローグッバイ。

ベタな設定(対称的な2人があるきっかけで出会いどちらもに問題がある設定)や展開ではあるが、それがとても愛おしく、ずっと観ていたいと感じられる丁寧な描写と1つ1つのシーンへの監督自身のこだわり。

長い学生生活の中の1つの物語が、80分に凝縮され、その1つの物語から現代で普通ではない状況の高校生を軸に、高校生の多面的な人柄と性格、独特の人間関係、そこから心を開けない様、会話や対話を積み重ねることで、心が徐々に開け、お互いが受け入れ合って友達になるまで、を緻密に上手に描き切っている。

さらに1人のおばあちゃん(もやいまさこ)が間に入ることにより、出会い、1人のおばあちゃんと自分を重ねながら、「自分」を探して、見つけて、受け入れていく、その過程がちゃんと描かれていた。

おばあちゃんには、音により昔の思い出を忘れることができず、決別もできないもやもやがある。
はづきには、クラスの人気者ではあるが、元彼との間に子供ができてしまったのではと悩んだり、上辺の友人関係にもやもや、もどかしさがある。
葵には、優等生ではあるが、孤独であることに対してのもやもや、寂しさがある。

それぞれのもやもやが全員が出会い、おばあちゃんの手紙を届けるという目的のために、絡んでいくことにより、3人ともがよい方向に転がっていく展開がとても愛おしかった。

また、音が紡ぐ今と過去。
思い出は美化されていき、音によっていつまでも心に残り続ける。
その思い出の中でやり残したことは、さらに深く心に残っていく。
それが果たされたときのあの瞬間は、感慨深いものがあった。

あの音はとても綺麗で、色んな人を繋ぐキューピットのような存在。

友達ってなんですか?
それは上辺だけで取り繕う関係でなく、本音を言い合え自分をさらけ出し合うことができ、感謝をきちんと伝え合える関係、そしてそれは何かしらに対してお互いで協力しながら実現しようと努めるときに徐々に生まれる。
それに気付き始め、上辺な関係に対して、気持ちや心が揺れ動いていくはづき。
空気を読むだけの日常はつまらない。
これに気付けただけでも人生は明るくなるに違いない。

普通であれば交わることない人たちが交わることで、本当に人生ってガラっと変わっていくから、不思議だし素敵である。
一期一会とはまさにこのこと。

ハローグッバイ。
タイトルの意味が最後にわかり、色んな想いが込み上げてくる。
さらに、最後に自分を受け入れることで、自分の罪を受け止める姿と他人の目から逃げない葵が印象的だった。

人にフォーカスした描写がとても繊細で丁寧。
お金をかけずに、派手な展開はないが、心に残る。
そんな映画を作りたい自分にとって、この映画は観ておいてよかった。