他者の経験は自身にとって全てフィクションでしかない、しかしそれを信じる事や疑う事で生じる出来事は全てがリアル。
誰が真実であるか分からない四者四様の物語を全て他人が語り、それをこちら側は物語として…
黒澤明監督映画の初鑑賞。
捨て子赤ん坊の着物を剥ぎとった下人の「手前勝手ではない人間は生きていけない」というこの作品のテーマ“人間不信"を象徴するメッセージ性の強い台詞。
美しさを意識した光と影…
黒澤明による『羅生門』は、真実とは何か、人間とは何かを問う心理劇の金字塔である。山中で起きた武士の殺害事件をめぐり、4つの証言が食い違いながら提示される構成は、単なるミステリーの枠を超え、「人は自分…
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