奥行きを意識したショットが多い。
特に冒頭で警察官(夢の里にとっての部外者)を中心にして空間が広がっていくところとか、遠くから母を見る修一の視線とかはそれが際立っていた。
どうでもいいけど、夢の里の…
劇伴こっわ。息子に捨てられる工場裏、若尾文子が襲われる廊下と、奥行きのある構図で決定的な断絶を生む宮川一夫のカメラ。年齢的にこれが遺作になってしまう事に自覚的である感触は無いのだが、搾取される女性を…
>>続きを読む1956年、溝口健二の遺作。往年の緊張感、見る者の脳天をぶち破るような凄まじい画は今作には全くなかった…とはいえこれはこれでなかなか面白い。全くもって明るい話ではないんだけど、なぜか見終わると元気に…
>>続きを読む親の気持ち子知らず、子の気持ち親知らず。
どちらの気持ちも理解できるだけに、平行線のままなのが辛い。
女の稼ぎで生活する男。女に騙される男。そんな女たちの稼ぎを搾取して生活している男。男女の関係って…
室内で見せる縦の構図が美しい。
息子と二人で外を歩いているシーン、前から二人を捉えていたところから、息子がカメラを追い越した
ためにカットが変わって背中から捉えると、それまでより前のカットより手持ち…
赤線地帯とは戦後公認で売春が行われていた地域のこと
家族を支えるため、生きていくために体を売る女たちの群像劇
かなり重いテーマだけど湿っぽい情なんか絡めず淡々とした目線で描いている
上手く男から金…
「金と性」
吉原から続く赤線のお金と性の関係を描いた作品
登場人物それぞれに暗く重い現実を抱えたまま、女郎屋で過ごす人々を描いていた。ヒステリーを起こす人、金の恨みを買う人、会社の金をくすねる人…
©KADOKAWA1956