溝口健二の遺作観る
久しぶりまた観るです
売春防止法施工の審議を背景に
吉原のやや高級な売春宿で働く
女性たちの群像ドラマ
軽いタッチの風俗ドラマだけど
女性の個性が立っていて面白かった
5人…
溝口作品の中では珍しい現代劇ながら、女性を主体に描くスタイルは変わらない遺作。
役者陣のキャラクターに合った迫真の演技や演出、1ショット1ショットからものすごいエネルギーを感じられた。加えて、黛敏郎…
吉原の遊郭「夢の里」。そこに生きる女性たちは、単なる被害者としてではなく、それぞれの欲望と希望、傷と戦略を持った個人として描かれる。
溝口の視線は決して彼女たちを断罪も美化もせず、ただ凝視する。
そ…
母を拒絶する息子、父を拒絶する娘、男を拒絶する女。母であること、娼婦であること、女は所詮、社会的役割や関係性のなかでしか生きられない弱い生き物。なかでも特に母親が弱いのは、彼女が母であり女であるとい…
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