幼馴染であった作家エミール ゾラとセザンヌの男の友情物語。
この2人が幼馴染だったんだ・・・素敵から始まってハートフルな展開が待っているのかと思ったが違った。
しかめっ面でいがみ合ったり、暴言吐いたり割と荒々しい関係を所々で見せられて、ドキドキ。
私姉妹&女子校育ちゆえに男子の喧嘩が苦手。
そりゃ好きな人居るわけないけど、映像で見るだけで居心地悪くなるので、大人になってからの2人のすれ違いは気持ちいいものではなかった。
とはいえ、うっとりするような南仏の自然の映像は必見。
不器用でなかなか上手くいかないセザンヌの孤立ぶりがあの太陽が降り注ぐ風景に置かれると、この孤独と美しい風景の2つが重なったからこそのあの作品たちだったのかもしれないとも思う。
晩年まで報われることなく、ゾラとも音信不通になってしまったという事が本当ならば非常に辛い。
ラストシーンのセザンヌの姿が痛々しくて切なかった。