わさびの作品情報・感想・評価・動画配信 - 2ページ目

「わさび」に投稿された感想・評価

飛騨の田舎にある寿司屋の娘・山野葵。
うつ病の父、迫る高校卒業後の進路。
「詰んだ」葵は、実家の寿司屋を継ぐことに。
偶然出会ったかつての野球チーム監督との対決。
葵の生きる道とは。

30分弱の短編。
『春なれや』はピアノが目立っていたが、
今作では音楽より、ずっしり演技と人生を味わう。

「詰んだ」上で決めた進路など、選択といえない。
そのような覚悟の薄い決心では、
待ち受けるであろう苦難を乗り越えられない。
周囲に理解者はおらず、離婚した母の腹は膨らむ。
10代にしてここまで人生の苦難を背負わせる。

半ばヤケクソにも諦めにも近かったが、
「魔法」だと信じていた監督のカーブを打つ。
あの場面の涙の意味とは。
魔法など存在せず、現実に立ち向かうしかないのか。
自分にも魔法に打ち勝てるほどの力があるのか。

少なからずあの対決のおかげで、
葵は現実と、父と、将来と向き合うことに。
追い込まれたからといって塞ぐ必要はない。
まっすぐ前を向いて、
バットのひとつでも振ってみれば、
カーンと当たることだってあるのだ。
人生甘くない。でも人生、辛いばかりでもない。

普段ドラマは観ないので、
芳根京子はおそらく初めて見たけど、いい女優。
父と娘、母と娘、先生と生徒、先輩と後輩、
野球チームの監督と選手、
それぞれしっかり使い分けられている。
個性的な役よりも、日常さが似合う。
飛騨高山、鬱の父親と暮らす女子高生

精神的に行き詰まった人々に向けられる監督の温かい眼差し

あるのかないのかわからない出口

これ見よがしに残酷ではなく、必要以上に甘くもなく、淡々としながらドキッとするようなリアリティ

言葉というものの重みを感じさせる何気ないセリフ

言いかけてやめた言葉、そして行間のような間

素晴らしい脚本

「ピルエット」同様、物語にそっと寄り添う朝岡さやかのピアノ

下條アトム、富田靖子





芳根京子、この頃まですごい子が出てきたなと思っていたんだけど

時折、自分だけの世界に入り込んでしまう感じがあまり好みではなくて最近の準主役のドラマを見るのをやめた

この作品にもそういうところがちらほら

気になるところ以外はさすがと思える役者さんなので、がんばってほしい
シ

シの感想・評価

3.4
子供がいちばん大人で見ててかわいそうになってしまった。周りに甘えきれない芳根京子が見ていて苦しい。
てぃだ

てぃだの感想・評価

3.0
生徒に向かって「あなたアンパンマンみたいな子ね」っていう生徒指導の先生って嫌だ笑
うつ病は心の病・・じゃなくて脳の働きに何かしらがあって起こるのですね。初めて知った。しんみりと短編。娘が握ってくれた寿司の感想を聞かれた父がただ一言「ありがとう」ってのがよき。

3話とも現実的でやるせなさ過ぎる。

令和天皇なんとかして(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
shu

shuの感想・評価

3.7
何かを諦めた、達観したような態度で上辺だけ取り繕いながら過ごす日々。
「人生詰んでんだよ」と、重い話をする時に変に明るく振舞ってしまう道化っぷりが、大袈裟に悲劇ぶるよりもよっぽど痛々しくてリアル。
「台詞っぽさ」を指摘する声もあるけれど、この年頃って自分の話をするのがあまり得意でなく、変に感情を乗せることを嫌う傾向にある気がするのでわざと客観的に棒読みっぽく自分語りしたりする。
そんな冷めたような大人ぶった振る舞いと、簡単には割り切れない未熟さが垣間見える、芳根京子の演技力の高さを見せつけられたような作品。
『短編3部作オムニバス』

モヤさまに出演していた芳根京子を見て気になっていた。

30分という短い作品では、あるが伝わるモノがあった、とくに涙のシーンよかった💧🎬️

今後注目していきたい女優さんだと思いました👏🏻
30分のショートフィルムですが、芳根京子さんの熱演により、視聴後は確実に何かが残ります。

父子家庭、生活保護など重たい状況設定のなか、主人公の高校卒業後の進路をテーマに物語は進行。気丈に振る舞う主人公が最後に見せる表情、月並みな表現になりますが、凄く良かったです。
ゆき

ゆきの感想・評価

3.7
その先。

うつ病の父と暮らす進路選択に迫られた女子高校生の娘を描く。

愛と勇気だけになっちゃアンパンマンも報われない。
自分の置かれた環境を受け入れるってそう簡単ではない分、外面はどんなに整えられても内心引っ掛かってることが人の“やさしさ”が引き金に悪いスイッチを押すこともある。
母に幸せな生活を放しちゃだめだと言える彼女の強さはきっと本物。
閉塞感を彷彿させるような独特な方言とかで魅せる芳根京子ちゃんも見てみたい。
卒業間近な高校生の主人公。自分の置かれた現実と葛藤しながらも、前を向く姿が清々しい。芳根京子がこんなに良いと思わなかった。短編とは感じないようなボリューム感があった。