静かで慎ましい生への賛歌。車内における人物横からの切り返し、渇いた大地と車を捉えるロングショット、とてもシンプルに撮っているのにどの構図も完成されてる感がある。
「衝撃のラスト」とはこういう事を言う…
『そうも言うけど
すべては土に還るんですよ』
頼みが頼みだけに勿体ぶる主人公に対して、皆訝りつつも情け深い。それにしても何だこの洒脱なアングルは。尺のほとんどがテヘラン近郊の原風景的な自然かバディ…
死へ向かう男バディの旅。バディの提案を聞いた者たちの反応は様々。まだ顔つきも若い兵士は明らかに動揺し遂に車から飛び出し一目散に逃げてしまう。銃を持つ兵士でありながら誰よりも死を恐れている。神学者の青…
>>続きを読む穴に埋まるから明日見にきてくれ。生きてたら起きあげて、死んでたら土をかけてくれ。
そう言って車に乗せた人たちに自殺の手助けを願う男バディ。彼の物語は、常に車に乗り、時に人を乗せて問答が繰り返される。…
今までのキアロスタミの中で一番好き。
本当に生きるのが辛く自殺したいなら、すぐに実行すれば良いのに、所謂仕事として協力者を募る。そこには金を必要としている人に渡したいこと、せめて最後は誰かに見送っ…
ながら見してしまった自分が悪い?
そうでもあるし、そうでもない。
ちゃんと見てたらもっとムカついた気がする。笑
随分退屈な話だと思ったけどとりあえずまだ分からないからと序盤は様子見。
SNSで勧…
あぁこれは最高の映画だ、トップ10に入るかもしれないな…という余韻に浸りかけたラストの暗転からのオフショット、どん底に突き落とされて怒りすら覚えた
まぁなんか意図があるんだろうけどとんでもない蛇足だ…
イスラム圏の映画初見でした。この監督さんも初見。配信終了で駆け込み。
希死念慮に取り憑かれた男がひたすら砂利道を車で走って自殺幇助の相手探す話。
自殺の意味は全く分からない、主人公については何も語ら…
静かで自然の美しい映画だった。何回か出てくる穴への道を行く車の空撮が好き。一人でぼーっと見ている美しい夕日や月明かりが好き。
「二つ小石を投げて、揺り起こしてほしい」いい台詞。
暗転に被さる雨と雷は…
(C)1997 Abbas Kiarostami