創作に集中してる時は知覚過敏のような状態から逃れられ、人に認められることで生きていかれる。「正しいものは正しい。美しいからだ」は真理だろうが、同時に生かされていることに無自覚な傲慢さも見受けられる。…
>>続きを読むなかなかにクセのある映画ですが、それがまた面白い作品です。
ただしそのクセのというものは時に人を選びます。主要な登場人物たちは私たちの現実世界でもしも会う・友人の1人であるとしたならば、かなりやっか…
ポール・トーマス・アンダーソン、2017年。
「彼に恋することで、人生は謎ではなくなるのよ」
結局アルマは完璧なのだ。異物間コミュニケーションの至高形が恋なんだとすれば、これくらいのガッツと自負…
健全とは言い難い関係のアルマとレイノルズ、お互いに我を押し付け会っている二人は大人げなく、醜いはずなのに、両方の言い分が少なからず理解でき現実味が帯びる。
作中の音楽と衣装は繊細で芸術的、正直それ…
ポール・トマス・アンダーソン監督の映画で、公開当時は監督もよく知らなかったし、仕立て屋というのもイマイチ興味を持てずにいたが、何だか評判がいいなと気になった記憶がある。主人公を演じているのはダニエル…
>>続きを読む流石のポール・トーマス・アンダーソン。オートクチュールのハイソな世界も真っ向勝負で挑んでいる。2人の優位性の逆転があり得なくもない設定(まるで江戸川乱歩)で、歪んだ共依存から生まれたバランスが絶妙だ…
>>続きを読む1950年代、パリはオートクチュール全盛期を迎え現在のブランドの数々が立ち上がる。ロンドン生まれのデザイナー達も苦悩の中その華々しさに魅せられた。仕立て屋レイノルズは制作に没頭するあまり、若き恋人ア…
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