激烈な戦場を生き抜く看護婦・若尾文子が、献身と情愛の狭間で揺れつつ、女になっていく様を小林節雄の滑るような映像で描く。
増村の肌や肉体的欠損への執着、不能への恐怖等の記号が配置され、明日知れぬ戦地で…
『赤い天使』(1966) シネ・ヌーヴォ 若尾文子映画祭 Side.B で初鑑賞。『ゴジラ』が怪獣で戦争を描いたなら、本作は性愛で戦争を描いた凄まじい傑作だった。一瞬の隙もない話運びと地獄絵図のよう…
>>続きを読む男に都合のいい女性を天使呼ばわりするのには気持ち悪さを感じるが昔の映画(のタイトル)に対して今の目線であれこれ言うのもズルいんで深くは言及しない(基本的にそこに突っ込んで良いのは当事者だと思うんで)…
>>続きを読む心が痛む瞬間や目を背けたくなる瞬間は多々あるのだけどそれは描写に力がある故で、すなわち優れた(側面を持ち合わせた)映画だし観て良かった。
西の女性像はまず男性に都合の良いモノでしかないのだが、愛や…
かつて看護婦は『白衣の天使』と言われ昭和の日本人が思い描く理想の女性像だった。そして増村保造監督にとっての理想の女性もまた本作の看護婦 西さくらだったと思う。献身的で従順で自分に思いを寄せてくれ昼は…
>>続きを読む他の方も指摘しているように、若尾文子が演じる西さくらというキャラクターは、戦後の男性が抱いた聖母像を凝縮したような存在に見えなくはない。けれど彼女の姿は、単なるファンタジーとして片づけるには、どこか…
>>続きを読む極限状態の人間の性欲、スーパーエロい。生きるか死ぬかの逼迫した状況だと、レイプされたショックとかどうでも良くなるのかな…。それで気が休まるなら自分を好きなだけ使って、くらいに思うのかな。めちゃくちゃ…
>>続きを読む基本グロいの無理なのでずっと目瞑ってた
従軍看護師は本当にあんなに極限まで尽くしていたのか、、、?戦後の男が思い描いたロマンが色濃く反映されていたような気もして、実際の従軍看護師が観たらどう思うん…
壮絶な戦争場面の中で、人間の本能とそれを抑えて戦時に向き合う人間の凄まじさを非常に鮮明に描いていた。生々しい戦時下で負傷兵と真正面から向き合い、軍医に心を寄せる女性らしさを演じた若尾文子の美しさは輝…
>>続きを読む