旅するダンボールの作品情報・感想・評価 - 4ページ目

「旅するダンボール」に投稿された感想・評価

Lalka

Lalkaの感想・評価

4.0
デュシャンがレディメイドのアートを作ったのが時宜にかなっていたとすると島津のアートも同様のことがまず言えるのだろう。つまり、現代は資源を大切にする時代であるということ。もちろん時を経て評価されるのかはわからぬことではあるが。

しかしね、それよりなにより鑑賞するかを迷って躊躇いました。というのは、コレクターの話ってことなので、映画好きな好事家ならつまらないということは少なそうではあっても同時に「自重」せねばという「自虐」を感ずるところがあるからだ。それに、その偏向が感想に反映するのもわかり切っていた。

今作を観て彼は尊敬するに能う人物であると疑わない。というのは「potato」や「諫早」の発言と会社での職務放棄でも明らかだが決して賢いなどとは言えないが愚直かつ積極的、更に能動的に好きなことに取り組んでいるからだ。これは自分にはないものである。

ところで国立新美術館で財布を販売してるとな?今度何かの企画展で足を運んだときに探してみよう。もちろん買わないけど(笑)
my

myの感想・評価

4.5
ダンボールを財布やキーケースを作ることで「アップサイクル」(使わなくなったものや廃物を形質は変えずに素材として利用したり、元のモノの特徴を活かして別の物に作り変えることで付加価値を高めようとする考え方)を実現しているダンボール職人・島津さんのドキュメンタリー。

ダンボールなんて、中身を取ったらもうゴミだと思っていた。それを財布やキーケースに変えることで無価値だと思われがちなダンボールにスポットライトが当たり、多くの人が一点ものの価値あるものとして大事にモノを使うようになる。素敵だなぁ


ダンボール愛が強すぎて、ダンボールのイラストデザイナーさんのお宅を訪ねる旅をしてしまう島津さん(笑)


「ゴミ」と切り捨ててしまえばそれまでだけど、ダンボール1つが完成するまでにもデザイナーさんや印刷会社の方や農家の方などなどいろんな方が関わっているし、ストーリーや想いがしっかり込められているんだなあと気づかされた。

作り手側も20年前にデザインしたダンボールのイラストに魅了された若者が訪ねてくるなんて夢にも思わなかったんじゃないかな。なんだか私も報われた?気分になって泣いてしまった(笑)

そういえばうちの母は、包装紙でブックカバーを作っていた。

思った以上に身近に、さまざまなところに、"価値"は隠れているのかもしれない
小一郎

小一郎の感想・評価

4.0
界を旅してダンボールを集めては、それを材料に財布やカードケースなど作り、Carton(カルトン)というブランドまで立ち上げた島津冬樹さんを追ったドキュメンタリー。

彼の人柄にあわせるかのようなポップな感じで人物と活動の紹介が進んでいく。ポイントは「アップサイクル」。再生利用の「リユース」、再資源化の「リサイクル」の一段上というか、不要なものに付加価値を付けるというようなこと。

実際、ダンボールで作ったCartonの財布が1万円とかで販売されているからビックリ。一点ものだし、持っていたら確かに目立ちそう。

あと、島津さんってダンボールが好き過ぎて、ずっとダンボールのことを考えるために広告代理店を辞めたというちょっと変わった人なのだけれど、彼の姿を見て「やっぱり、やりたいことをやるのが一番なんだよね」と勇気をもらうということもあるみたい。

そんな感じなのだけれど、後半ダンボールをデザインした人を追っていく件で、ちょっとシリアスかつイイ話になっていく。「偶然は最良の助監督」という『顔たち、ところどころ』でアニエス・ヴァルダが話していた一言が思い出される展開。

入場時にまずまず荷物になるダンボールを渡され苦笑したけれど、これが捨てられなくなるという…。ズルいよなあ。

ということで、軽い気持ちで「へー」とか「ちょっとイイよなあ」とか思いながら観つつ、しっかりジーンとできるというなかなかの映画だったかな。

●物語:4.0
・環境問題とか社会的なテーマは軽めで、やりたいことをやろう的内容に、しっかりヒューマンドラマが作品を引き締めている感じかな。

●他 :4.0
・島津さんのキャラと偶然の勝利。
yasuka

yasukaの感想・評価

4.0
繋がって、繋がって。
ドキュメンタリーでこんな事が起きるのは奇跡だよね。

ひょうひょうとして感情がなかなか読めない島津さんだけど、この旅でとっても素敵なことが起こって、その時はひょうひょうとしてたけど、後でそれを奥さんに報告した時はとっても興奮してて、相当嬉しかったんだなってあったかくなった。

繋がるってなんて素敵なことなんだろう。
とっても素敵な人間たちに涙が溢れた。
途中でまさかまさかの感動!笑

劇場公開中に見られて本当によかった!!!

お金かけて非現実的なヒーローものでスカッとするのもいいけど、こんな風に、ある「人」に焦点をあてながら、「他の人とつながる」瞬間に出会えていくのをうまくまとめてる。

編集もうまいな!

ぜひに。
☆☆☆★★★

このところ残業が続き、お疲れ気味の我が身体。
やっと訪れた休日に、「せめてゆっくりと映画の梯子を!」…と思うものの、なかなか自分の好みの作品とは出会えない。

今日の予定は4本も。正直言って「もう今日は良いかな〜」…とは思いつつ。普段はTOHOシネマズが多いのだけど、郊外型シネコンのイオンに来た手前。電車賃が掛かるだけに、生来の【勿体無い】意識が頭をもたげ。結果1日の最後にこの作品を選ぶ。

すると!今日1番自分にしっくりと来る作品となるのだから、本当に映画って不思議…と言うか!面白い。これだから映画を観るのが辞められ無いんでしょうなあ〜( ´Д`)

兎にも角にも。映画に登場する段ボールアーティストの、段ボールに対する《愛》が凄い( ´△`)

日々に於いて大量に消費されて行く商品や食物。その他、部品で有ったり詰め込まれているモノの数々。それらは主に段ボールによって積み上げられ、まとまって運ばれて行く。

毎日の仕事で溜まって行く使用済みの段ボールの後始末は、本当に厄介なモノで。これを処理するのは必要なのは知りつつも、どうしても後回しにしがち。
それだけに、この段ボールアーティストの存在には。頭を上からジャイアント馬場よろしく、脳天から竹割でもされたかの様な思いだった。
彼を知る人の誰もが、「他のことには興味か無い人」…と言うのには苦笑するしか無いものの。彼の取り組みが、将来的には大量消費によってもたらされる問題の、解決の糸口になる可能性すらあるのかもしれない。

今では、パソコン等をチャチャっと駆使する事で簡単に出来るデザイン1つだが。昔だと創り出す職人さん1人1人の想いや拘りが詰まっているのを実感出来る。
デザインした旦那さんを思い、「辛い5年間だった…」と語る奥さんに、ついつい胸が締め付けられてしまう。

ほっこりとさせて貰える良作でした。
明日から段ボールを見る眼が間違いなく変わりそうだ(u_u)

2019年1月20日 イオンシネマ市川妙典/スクリーン5
よしだ

よしだの感想・評価

3.6
段ボール探しに世界を旅する系の話かと思ってたら、段ボールを巡って出会った人との人情味溢れるお話でした。

途中で入るイラストがキュートだし、「ポタト」のくだりが可愛くて、思い出してじわじわきてる☺️
すな

すなの感想・評価

3.7
好きで好きでたまらないものが1つでもある人は強いなぁ〜
島津さんが魅力的すぎる

ドキュメンタリー的には、、なんか綺麗に作り込まれた感じかな。同じような職種だから、最後は泣けた〜

(わたしも美大時代にダンボールでこたつ作ったの思い出した。ニアミス、、、)
ぽん

ぽんの感想・評価

4.2
この映画、好きです。
どんなものにも作った人の想いが詰まってるんだなって感じられた。
やす子

やす子の感想・評価

4.0
ダンボールを探し求めて世界中を旅する人の話なのかと思いきや、むしろ旅をしてきたダンボールを労わるような、敬意を表するような、そんな作品で。その過程で関わったすべてのことに感謝をするような。いろんな意味で、想像していたドキュメンタリーではなかった。
そして、みんなが不要だと思っているものに光をあてる。サラサラと、ダラダラと流してしまえるものに立ち止まる。
日常に当たり前にあるものに対して、わざわざ立ち止まって考えて、そこに新しい価値を加える、言葉でいうと簡単そうだけど、全然簡単じゃないし、むしろ忙しさとか、余裕のなさから、全然できてなかった!と新しい気づきをもらえて、うれしい。
とっても力をもらえて、しあわせな気持ち。