怖くなる寓話だった。現代に聖人は存在できるのかという。
設定されたキャラクターとはいえ、無垢な「聖人」であるラザロは搾取されていた村人を解放するような存在でもある。
村人は感謝しているが、辺鄙…
聖書内では交わらない二人の「ラザロ」を現代に結ぶ本作は、あたらしい宗教画だろうか。
善い心とは何か、をずっと問われているようだった。
わたしたちが人ならざる存在を語り継ぎ、描いてきた理由は何か、と…
「幸福なラザロ」、このタイトルに託した監督の意図は何だったんだろう、と考える。
ラザロが考えていること、信じていることは誰にもわからず、彼が最も求めていたことは果たして何だったのか。ラザロはこの世…
えっ何すっごい良かった…。
たぶんあらすじとか何も入れないで見たから良かったんだと思う。
これはイタリアの田舎、タバコ畑の小作人の物語です。
小作人は地主に搾取されてます。村にはラザロという大変働き…
中盤にとある事実が明かされてからも、「この映画はどこに運んでくれるのだろうか?」というワクワクがずっと持続していくのが凄い。根深い搾取構造には暗澹たる気持ちにさせられるし、純朴な人間性だけではどうす…
>>続きを読む©2018 tempesta srl ・ Amka Films Productions・ Ad Vitam Production ・ KNM ・ Pola Pandora RSI ・ Radiotelevisione svizzera・ Arte France Cinema ・ ZDF/ARTE