大菩薩峠 第二部の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

「大菩薩峠 第二部」に投稿された感想・評価

片岡千恵蔵vs萬屋錦之介版『大菩薩峠』の第2段。小説も並行して読んでたが、この2作めで、軽く抜かれてしまった。^^;

完結編への繋ぎとは思えない完成度の高さ。それと、風景もセットも役者も何もかも、これこそ本物の時代劇だと、うならざるを得ない素晴らしさ。とにかく、今、時代劇を作っても、この果てしない広がりを感じるような、江戸の日本の街道をつなぐような広がりを感じさせるようなものはつくれまい。

盲いて、なお、その剣に妖強を漂わす机竜之助を片岡千恵蔵が好演。特に、無実の新郎を頼まれて救い出すときの演技は、物凄い迫力だった。

妖刀を手に入れ、本格的にダークサイドに堕ちそうな机竜之助。完結編への興味を掻き立てるエンディングもお見事❗️
再見。
途中の腕チョンパやクライマックスの槍の殺陣シーンなど、中々に血塗れで、時代劇は黒澤の『用心棒』『椿三十郎』からスプラッタ化したというのが定説であるが、例外はあり、それは怪談映画、新選組映画の池田屋シーン、そして内田吐夢作品である。
盲目の竜之介が完全に化け物と化していて時おりコメディ的な演出もあったり緩急自在ですごい。

机竜之助のビジュアル的なイメージは雷蔵や仲代のほうが合っているのである、たぶん。結構な中年というか初老ともいうべき千恵蔵、しかもでっぷり貫禄あり、顔もどでかい千恵蔵がやたら仰々しい演技でゆっくりと台詞を喋るのはかったるいっちゃかったるい、というか慣れるまでちょっとつらいくらいである。しかし、である。雷蔵や仲代ではこの深みは出ないのだ。ただの狂気とか猟奇とか変態とかそういうレベルを遥かに超えたヤバすぎる何か、言い得ぬ何か、という領域にまで達しているのがこの机竜之助である。
tapes201

tapes201の感想・評価

4.2
第3部に向け伏線回収しまくりの張りまくり。悪役山形勲様、盤石の安定感。”拙者頼まれて人を斬ったことはない。死地を求めて無明を彷徨う、斬りたいから斬るまで。”
とも

ともの感想・評価

4.7
千恵蔵の迫力が物凄い…!
人の情けを受けてどんどん優しくなっていくのかな…と思っていたら、そんな甘っちょろい展開ではなかった!
やっぱそんな甘い展開は面白ない!
完結篇に向けてわくわくする!
大菩薩峠シリーズの第2作目です。前作で失明をした片岡千恵蔵演じる主人公、机龍之助は自分で切り殺した妻の面影を持つお豊という女のところに身を寄せます。机龍之助はニヒルな雰囲気があるせいか女性にとてもモテます。いつも龍之助がピンチの時は女性が匿ってくれたり身の回りの世話をしてくれます。そんな龍之助ですがやはり人を斬ることを止められず、修羅の道を更に突き進んでしまいます。人助けまでも悪い方に転がり物語中で一番の悪人の神尾の手先にまで堕ちるのは納得がいきませんでした。中村錦之助は人助けも爽やかで対比が効いてます。
もう机龍之介はゴジラや王蟲や火の鳥みたいな存在。
廻りはガヤガヤうるさいが本人は我関せずで運命に身を任せている。

それと月形龍之介演じる錦之助・丘さとみの味方になる盗賊?が粋で身のこなしや話しことばもそれらしく間違いなくよく褒められているテレビ時代劇「鬼平犯科帳」のベスト盗賊(密偵含む)の演者を周回遅れにするほど上手い。←←←当たり前か。
アノ

アノの感想・評価

3.6
前作より面白い。
序盤の夫婦げんかで室内を走り回る図を長回しで捉えたカメラに痺れる。
終盤の千恵蔵の槍での立ち回りもイカす。

山形勲がもう笑っちゃうくらいド外道の悪役なのがまた良いです。
千恵蔵の龍之介がようやく悪人らしくなってきた…と思ったら木暮実千代の息子を抱くシーンで人の良いおっさんに戻って笑った。
本屋さんで女の子のファッション雑誌を立ち読みしていたら、犬猫とともにいる映画特集みたいのをしていて(ハリーとトントとか)この犬もすごかったので、紹介すればいいのにー。