大菩薩峠 第二部の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

「大菩薩峠 第二部」に投稿された感想・評価

内田吐夢監督『大菩薩峠』三部作の二作目。

滝のある森のセットや大勢のエキストラを動員した宿場町の賑わい、峠道での花嫁行列のロケなど、映像にこだわりを感じるシーンが多い。

ムク(犬)が大活躍。
pier

pierの感想・評価

3.9
片岡千恵蔵が、珍しく血に飢えた男を演じるシリーズ。
それでも、妙に納得させられるから不思議。
東映時代劇の役者は、やっぱり皆クセが強くて良い。
すごく良かった。オープニングの口論のシーンで、狭い場所にいると思ったら、写ってない部分のセットがすごく大きくて、人物もカメラもどんどん移動していくのに、度肝を抜かれた。

全体的にカメラワークが多くて、長回しはカメラも人物も移動。特に人物の縦移動の場面が好みだった。

各宿場の場面は人がすごく多くて活気がある。クライマックスは山を使った野外ロケで美しい。龍之介がやりを使うワンカットになってるアクションはアイデアも動きも特にすごい。

龍之介の虚無は控えめで、全体的に1作目より見やすいと思う。群像劇の面白さもあり。龍之介と関わる女性の苦しみをちゃんと描いてるのが本当に素晴らしい。

「痛快! 時代劇まつり」
槍での殺陣シーンは本当にすごかった。この第二部から、机竜之助によって様々な人の人生が狂っていく、ある種『ブレイキング・バッド』的な物語になっていく。片岡千恵蔵の出番は減っても、存在感は一切薄れない。
内田吐夢監督、片岡千恵蔵主演。盲人になった机竜之介の旅は続く。彼の乗る輿が突然開き、青い霧のなかに佇む千恵蔵のシルエットを映し出すラストが印象的。
虚無に憑りつかれた剣士を主人公に人間の業を描いた全三部作の第二作。

全41巻で未完のまま終わった小説『大菩薩峠』5度目の映画化。
老人でも若い娘でも、理由もなく斬り捨てる主人公・机竜之介。本作では彼はほとんど登場せず、彼の周りを取り巻く人々との不思議な「因果」を描き、仏教思想が色濃く表れている。「因果」というべきか、「狭い世間」というべきか、偶然近くにいたことや、知り合いの知り合いであるといった些細な縁が人と人を結んでゆき、しかも当人同士はその縁にも気づいていないという様相は映像で見るとわかりやすい。案外、こういうことで世の中は成り立っているのかもしれない。
片岡千恵蔵vs萬屋錦之介版『大菩薩峠』の第2段。小説も並行して読んでたが、この2作めで、軽く抜かれてしまった。^^;

完結編への繋ぎとは思えない完成度の高さ。それと、風景もセットも役者も何もかも、これこそ本物の時代劇だと、うならざるを得ない素晴らしさ。とにかく、今、時代劇を作っても、この果てしない広がりを感じるような、江戸の日本の街道をつなぐような広がりを感じさせるようなものはつくれまい。

盲いて、なお、その剣に妖強を漂わす机竜之助を片岡千恵蔵が好演。特に、無実の新郎を頼まれて救い出すときの演技は、物凄い迫力だった。

妖刀を手に入れ、本格的にダークサイドに堕ちそうな机竜之助。完結編への興味を掻き立てるエンディングもお見事❗️
再見。
途中の腕チョンパやクライマックスの槍の殺陣シーンなど、中々に血塗れで、時代劇は黒澤の『用心棒』『椿三十郎』からスプラッタ化したというのが定説であるが、例外はあり、それは怪談映画、新選組映画の池田屋シーン、そして内田吐夢作品である。
盲目の竜之介が完全に化け物と化していて時おりコメディ的な演出もあったり緩急自在ですごい。

机竜之助のビジュアル的なイメージは雷蔵や仲代のほうが合っているのである、たぶん。結構な中年というか初老ともいうべき千恵蔵、しかもでっぷり貫禄あり、顔もどでかい千恵蔵がやたら仰々しい演技でゆっくりと台詞を喋るのはかったるいっちゃかったるい、というか慣れるまでちょっとつらいくらいである。しかし、である。雷蔵や仲代ではこの深みは出ないのだ。ただの狂気とか猟奇とか変態とかそういうレベルを遥かに超えたヤバすぎる何か、言い得ぬ何か、という領域にまで達しているのがこの机竜之助である。
tapes201

tapes201の感想・評価

4.2
第3部に向け伏線回収しまくりの張りまくり。悪役山形勲様、盤石の安定感。”拙者頼まれて人を斬ったことはない。死地を求めて無明を彷徨う、斬りたいから斬るまで。”
とも

ともの感想・評価

4.7
千恵蔵の迫力が物凄い…!
人の情けを受けてどんどん優しくなっていくのかな…と思っていたら、そんな甘っちょろい展開ではなかった!
やっぱそんな甘い展開は面白ない!
完結篇に向けてわくわくする!
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