モノクロの画面、音楽はほぼなく、静かに彼女の人生に於ける象徴的なシーンだけがスポット的に描かれているので映画館で集中して観ないと、理解出来なかったと思う。
黙って煙草を燻らすシーンで半分以上を占めて…
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たぶん一生感想が纏まらない。昨年劇場鑑賞した「WANDA」や「冬の旅」を彷彿させる稀有な劇場体験だった。
時折、カメラがオルガの視線によって硬直して動かなくなる時間が複数あった。それが何故かとてもと…
彼女に会いに行きたいと思って映画館に足を運び、鑑賞後は彼女に会えてよかったと思った。
誰かと愛し愛される関係になることを強く求めながらそれができなかったオルガだけど、映画の中であまりに綺麗に映し出…
このレビューはネタバレを含みます
それまではオルガ・ヘプナロヴァーを客観的に突き放していた視点が、人を轢き殺すシーンでは彼女の主観になるのは無差別殺人者を扱った映画では珍しい気がした。人を轢いたあとの恐怖で震える様子など、諸々の切り…
>>続きを読むチェコ最後の死刑囚オルガ・ヘプナロヴァーを描いたフィクション。本人との関係すらなかった罪なき群衆にトラックで突っ込むという、あまりに陰惨な大量殺人を行った人間を描く時に、同情や赦しが与えられるのであ…
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