めまぐるしく変わる場面のそれぞれに主人公の圧倒的な孤独があふれている。
日本でも同じような事件があった。
どこにでも社会に馴染めない境遇の人がいるけれど、その発露がこんな形にしかなり得ないとしたら悲…
このレビューはネタバレを含みます
オルガを簡単に「被害者意識強すぎる女」みたいに片付けてほしくない。犯罪は決して許されない事だけど、彼女も相当の被害を受けたんだろう…それであれば、復讐を選んだのも、肯定は出来ないが否定も出来ない。
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実際にあった事件、犯人を描いたモノクロ映画。BGMなし、モノローグなどによる説明もなし、ただ淡々とオルガの半生が描かれる。
そう、説明がないから、このシーンは何?というのが少なくなかった。後半、事件…
73年のチェコが舞台で、とある事件を起こす22歳の少女オルガを描く。実在の人物がモデルになっていて、「ヴィオレット・ノジェール」や秋葉原通り魔事件を扱った「ぼっちゃん」を思い出す。
オルガは裕福な…
【チェコスロバキア最後の女性死刑囚はうら若き病める22歳のオルガだった】
実在の女性苦しみと憎しみと蛮行、そして最期を描く衝撃作。
彼女を痛めつけた精神の病が家族や社会との結びつきを失わせ、…