マイ・アーント・イン・サラエボの作品情報・感想・評価

『マイ・アーント・イン・サラエボ』に投稿された感想・評価

genmai

genmaiの感想・評価

4.0
同時上映『レフュジー532』
この後に上映されるから深まった。
スウェーデンで暮らすサラエボからの戦争難民である父親の故郷を訪ねたいと言い出した娘に、半ば強引に引っ張られる形で、父親は帰りたくなかった故郷サラエボに数十年ぶりに訪れることになり・・・
脚本・プロデューサーであるChina Åhlanderさんは、自身は移民ではないものの、両親がイタリア人からの移住者とスウェーデン人。なんとChina自身、イラク・シリア・アフガニスタンから5人の養子を迎え入れているとか。作り手の中にある問題意識と、発信者が重なっているから、ボールドで、ブレてなくて、熱量があるんだ、とも。ほんわか北欧映画ではない、強さがありました。
りりー

りりーの感想・評価

3.7
トーキョーノーザンライツフェスティバル2019

父の過去を探してサラエボを歩くアンニャの足取りは、サラエボでの惨事を知らなかったわたしのそれでもある。運転手と交わす会話に、傷跡の残る街に、知らない食べ物に、かつて家であった廃墟でのズラタンの告白に、「ああ、映画を観ている」と思った。映画は旅だから。
ラドミラの行為は道徳に反したものではあるけれど、ズラタンが援助を続ける決意をしたのは、彼の拭いきれない罪悪感と、彼が触れてきた良心に報いるためであったのだろう。
Reina

Reinaの感想・評価

3.5
#TNLF2019

同時上映『レフュジー532』
ボスニア紛争真っ只中のスウェーデンの難民キャンプの少年たち。
一人の少年の突飛に見えた行動の意外な着地点と、ラジオから流れるニュースの対比の演出が素晴らしい。

これを本編前に流すのと流さないのとでは映画背景の理解度が違っただろうから有り難い。

本編『マイ・アーント・イン・サラエボ』
そのボスニア紛争により難民として国を出た側と、国に残った側。
父親の故郷を見たい娘と、凄惨な過去を思い出したくない父親。

それぞれの想いと、下手すればドタバタコメディ要素な叔母の存在(?)を、そうならないとこで上手く纏めている。

この監督は注目では。
上映時間1時間と短いので配信とかしてほしい。
隠さないことがすばらしいっていうえいが。


「過去に向き合うことは未来へと繋がる」という、割とけっこうありふれたテーマだったのかな。

まぁそれぞれの言いたくない、向きたくない気持ちを、全てが明らかになった今は凄くわかる分、それでも隠しちゃいけないんだなとしみじみ思います。



浮ついた平和の元で生きてるおれからしたら、「その場で実際になにが起きたのか」が不透明でモヤモヤ…

少なくとも悲惨さは伝わらなかった。


でもそれについての映画じゃなくて単純に家族もの、秘密良くないものとして好きなジャンルの映画なのかなぁ?そんな映画でした。
急激に、でもありありと泣かせにくる普通さ加減。冒頭にラジオから現在のシリア情勢のニュースとか流れたりして誘いにきてるなと身構えちゃう(分かるけどさ)。高低差がよくわかる遠景のサラエボはよかった
HM

HMの感想・評価

3.0
父の故郷であるサラエボについてもっと知りたいと娘にせかされ、23年ぶりに娘と一緒に
父は故郷に帰る。

23年経ったけれども、
戦争の跡が残るサラエボの町を見ると
胸が苦しくなった。
帰りたくなかった父の気持ちもわかる。

この映画を観ている人は
父の故郷を全く知らない娘を
通して物語を知っていくので、
父の過去の歴史はどんなんだろと思いながら
進んでいく点、興味をそそられる。

父が号泣しながら娘に過去を打ち明けたあと
前より、娘と父の距離が近づいていて
ちょっとほんわかした。
ノーザンライツフェスティバルにて。


スウェーデンで暮らす父が娘にせかされ故郷サラエボを20年ぶり訪問。
娘の知らない父の過去やトラウマ、辛かろうと思うがあえて向き合いあらたに人生を踏み出す親子と、サラエボの人たちの姿が重たい題材だけど温かさもあったりで良い。
娘がパット見キュリレンコ 。
kyoko

kyokoの感想・評価

3.7
戦争難民としてサラエボからスウェーデンに移住したズラタンは娘(超かわいい)の強い希望で、23年ぶりに故郷を訪れる。

サラエボを出なかった人たちと、サラエボに帰らなかったズラタンが繋がることで、見えてくる今昔のサラエボの悲劇。置き去りにせざる得なかった記憶が切なすぎた。

思いがけずサスペンス風味もあり。

併映の短編「レフュジー532」もボスニアからスウェーデンへの戦争難民を描いた作品。
個人的にはこちらのほうが刺さった。
登場人物に台詞で全てを語らせる演出に疑問。
ラストで主人公が全てを語るんだけど、その台詞で物語を説明するならば、それまでの演出はなんだったんだってなる。

これは演出の好みの問題だから、本来は映画の良否とは関係ないんだろうけれども。
うーん...。

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