1962年公開。当時30歳?若尾文子がひたすら艶かしくて溢れ出る色気と美貌に圧倒されそうになる。あぁやらしい。あの独特の声のトーンと台詞回しが、綺麗なだけではない彼女の妖艶さを増幅させていて、いつも…
>>続きを読む煩悩まみれのエロ和尚とその妾、少年僧のただならぬ関係を、川島雄三の鋭い演出と、村井博の縦横無尽なカメラワークで魅せまくる。小坊主の境遇が明らかになり、エロ和尚への逆襲が始まってからがいよいよ面白い。…
>>続きを読む川島雄三監督が、一番油が乗り切った時期の水上勉直木賞原作を映画化、親子雁の襖絵部分がパートカラー、本篇を村井博撮影の白黒映像が絶品の文芸映画の傑作。襖絵作成に十年間借した南嶽中村鴈治郎が急死、その出…
>>続きを読む全ショット完璧。人の動きがほとんど必要性のある仕事とか作業で構成されてるのも面白いし、それを収める構図も豊かで楽しい。終盤の「悟りを開くゆうことはどうゆうことですか!」と坊主が問い詰めるシーンで、そ…
>>続きを読む「しとやかな獣」や「洲崎パラダイス赤信号」の川島雄三監督作品。スケベ生臭坊主の気持ち悪さとその妻となる若尾文子の妖艶さが生み出すエロチシズム。中盤までは、ストーリーよりも若尾文子の色気が作品を食って…
>>続きを読む兵隊ごっこ
なるほど、サイレントの語り口故に却って音が洗練されるのか。神聖な空間における生々しい死と性、どうしようもない苛立ちと殺意。若尾文子の同情心は見せかけで、結局は若い男の身体が目当て慈念の…