マーティン・エデンの作品情報・感想・評価・動画配信 - 40ページ目

「マーティン・エデン」に投稿された感想・評価

久しぶりにFansVoiceさんオンライン試写で「マーティン・エデン」

アフタートークにはナポリからピエトロ・マルチェッロ監督が登場

幼い頃から船乗りで十分な教育を受けられなかった男が
上流階級の女性に恋をして独学で作家を目指す
ナルシストで悲観的な彼が迎える壮絶なラスト

マーティン役のルカ・マリネッリはヴェネチア映画祭で主演男優賞をとったとか
納得の迫力の演技がこわいくらいでした😭
Rocko

Rockoの感想・評価

3.7
FansVoiceJP オンライン試写にて。
☆9/18公開☆

●冒険小説「野性の呼び声」などで知られるアメリカの作家ジャック・ロンドンの自伝的小説をイタリアを舞台に映画化。

●2019年ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品され、主人公マーティンを演じたルカ・マリネッリは男優賞を受賞。そのほか、イタリアのアカデミー賞と言われるダビッド・デ・ドナテッロ賞で脚色賞を受賞。

夢を追う情熱的な青年が荒々しく悲観的な作家に変化して行主演くルカ・マリネッリの演技が素晴らしい!表情と眼力と肉体全てから色気が放出されています。今の時代の俳優さんだよね?と思うほど16mmフィルムで映し出される古い時代設定に溶けこんでしまっています。

マーティン・エデンの格差で揺れ動く葛藤に対してドビュッシーやバッハを使ったクラシック音楽と沈黙がとても切なく、上流階級の令嬢との純愛を通して描かれる激動の時代と社会体制との衝突という普遍的なテーマがイタリア映画らしい芸術的で悲しくも美しく感じられた作品でした。






以下、多少ネタバレ


●不思議な時代設定
この映画に出てくる歴史上の人物や背景で時代がやたらと進むのに登場人物は大して歳を取っておらず、ちょっと混乱しましたが、アフタートークの監督曰く100年間もの20世紀を主人公の目を通して見るという実験的な試みだったそうです。
(歴史アーカイブよりもマーティン・エデンの成功後が唐突だったので、主人公に焦点を絞ってここの変化を丁寧に描いて欲しかった。ふんわりと芸術性で包んだようで実際は主演の力量次第な作品になった気もします。
監督の実験が功を奏したかどうかは公開後に皆さんのレビューを楽しみに…)
                  
●異なる国
サンフランシスコ生まれのジャック・ロンドンの物語をどうして丸々イタリア映画にしたのかも観るまで疑問でしたが、監督はナポリの生まれなので一番よく知っているナポリで撮った方がいいと思い、このネガティブな主人公の物語はアメリカよりもヨーロッパで受け入れられたし、イタリアに合っていると思ったからだと語っていました。
(これは正にその通りだと納得。イタリア人は陽気なイメージでもイタリア映画は暗いのが多いので悲しげな雰囲気が物語とマッチしてヨーロッパらしい雰囲気の漂う作品になっていました。)

ピエトロ・マルチェッロ監督とルカ・マリネッリには今後も注目して行きたいと思います❣️

●2020年120作目
原作のつもりで観てしまうと混乱してしまいます😅が、割り切って観るとこれはこれで面白い映画です。

実感的なところが合うか合わないかはあるとは思いますが、原作から時代舞台を変えているところと現代へ伝えたいこと、アーカイブとセリフをつかって伝えています。その意味では原作はやっぱりジャック・ロンドンなんです。

映像のこすれ感と主人公の変化がとてもマッチしています。セリフの変化も面白い。文学性が高いのでじっくりみたい作品です。スクリーンでフィルムで撮った映像見直してみたいです。
萩尾

萩尾の感想・評価

3.5
オンライン試写会にて

ルカ・マリネッリ顔が良すぎてずっと顔見てました………………惚れた令嬢の知性に引かれて独学で物書きを目指すの凄い良かったけどじわじわ資本主義の現状に飲まれていくのが………って感じ
ルカの演技が凄げぇ…………

タイプライターの音、、、良い、、、!!
クソが何回出てきたかは途中から数えるのをやめた😊

永遠の門の雰囲気に近いかな〜と思った
話は全然違うけどね!
y子

y子の感想・評価

3.5
上流階級に憧れ、高みに向かい学び続けた主人公が、世を鋭く見通す聡明さを得たことで、目指した世界が決して輝ける理想の場所ではないと気づく。その皮肉、絶望が胸を打つ。ルカ・マリネッリの圧巻の演技、魅了させられた。
どど丼

どど丼の感想・評価

3.8
「野性の呼び声」作者ジャック・ロンドンの半自伝小説を、イタリアに舞台を移し映画化。夢を追う若者から大作家に転じる中で変化していく主人公をルカ・マリネッリが圧倒的な演技力で見せる。階級社会と作家としての成功、人間的幸福の不均衡性を重く噛み締めた。この手の不均衡性を描いた作品は数多あるけど、100年ほど前のイタリアが舞台なだけに新鮮。ゴールドラッシュ期のアメリカに生きたロンドンの原作を別の国を舞台に移すというアプローチも面白かった。

「オールド・ガード」のニッキー役のルカ・マリネッリが主演ということで見たんだけど、ビジュアルは去ることながらかなりの演技力。「〜鋼鉄ジーグ」の悪役も強烈だけど、こっちはもっと凄い。少しでも気になってる方にオススメしたい。

このレビューはネタバレを含みます

文化中心主義啓蒙主義者のマーティンが、生まれた階級に跳ね返される映画
教養をつけても上流階級からは「社会主義者」と罵られ、下流階級には本を燃やされと踏んだり蹴ったり。
教養主義的側面は1900年代初頭から世界的に広まったものだが、結局教養のない奴に教養主義を訴えることの無意味さみたいなものを感じちゃってそら自殺もするわなと
特にイタリア特有の貴族的階級がまだまだ色濃い時代にそれを描くとより浮き出てくるってものよね。
えーなにすごいおしゃれー✨ルカ・マリネッリの画力半端ないわー!と呑気に観ていた前半。
恋から始まった文学への夢が現実となり、富も名声も手に入った時に見えてくるもの、感じるものの重みに押し潰されそうになった後半。

最初の方は、マーティンがポスターの印象と違うなーと感じていたけど、そりゃそうだなと観終わって納得。
映像も音楽も、美しくておしゃれで印象的なので、何度も観たいというか、ずっと観ていたいという感覚になる作品だった。

実に濃厚な2時間に大満足!👏
やや

ややの感想・評価

3.5
映像が素敵だった、どうやらフィルムで撮影したとのこと。

彼は、勉学に憧れ、上流社会に憧れ、彼女に恋するようにそれらに恋していた。そこまでの努力は、労働者階級から抜け出して登っていくには、ただの努力にとどまらず、こうやって、恋するように努力しないと抜け出せないのかな~なんてぼんやり考えた。

アーガイブ映像とピアノの旋律、そして、ルカマリネッリの熱演が印象に残った。特に憔悴していく後半は、苦しく心配になってしまうほど。

多少汚くても魂のある映画を作りたかったという言葉、この映画は、ナポリでも日本でも取れる普遍的内容という言葉、そして、フィルムは「富士フィルム」とこの映画もフジで撮りたかったーーっていう監督の言葉が記憶に残っている。富士フィルムさん、是非、ご検討を(笑)
chas

chasの感想・評価

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ルカマリネッリの圧巻の演技。上流階級の女性に恋し、作家を目指していく…時代背景が古いため辛いなと思えるシーンもあったり、タイプライターが響く音が素敵だったり、アーカイブ映像が心情を表しててよかった。じっくり再鑑賞したい
✏︎2020.8.18