オフィシャル・シークレットの作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

「オフィシャル・シークレット」に投稿された感想・評価

odyss

odyssの感想・評価

4.0
【イラク戦争の真実】

イラク戦争開始にあたっては、「大量破壊兵器をイラクは隠し持っている」というブッシュ(息子)政権の言い分が大きく報道されました。
これが虚偽であったことは現在では明白になっています。

また、アメリカのジャーナリズムの中でも大手新聞がブッシュの言い分を鵜呑みにしていたのに、弱小新聞が正確な報道をしていた事実を映画化した『記者たち』が日本でも公開されました。

本作品はアメリカと共にイラク戦争に加担したイギリスの事情が俎上に載せられています。
不正な戦争が行われることを阻止しようとして、守秘義務がある情報をひそかにジャーナリストに流した秘密諜報機関勤務の女性(キーラ・ナイトレイ)。

この情報が正しいかどうか、そして正しいとしても報道すべきなのか、議論を重ねる新聞社。

いったん情報を流した後で悩むヒロイン。
難民であるその夫の微妙な立場。
ヒロインを守るべく立ち上がる弁護士。
ぎりぎりのところでアメリカに同調することになるイギリス政府上層部の微妙な動き。

複雑な事情を描いているので注意して鑑賞しないといけませんが、見応えのある映画になっています。

でも、イギリスでよかった。ロシアならヒロインは間違いなく暗殺されていたでしょうから。

ちなみにイラク戦争を始める(虚偽の)理由には、当時の小泉純一郎首相も同調していました。
この辺を追求した日本映画、作れないものですかね?
在英時代にあったこの事件は覚えている。
ただ、タブロイド紙で読むくらいだったから、こんな重い話は知らなかった。
9.11の衝撃、ロンドンの連続爆破テロ。
在英時代の思い出がよみがえった映画だった。キーラ ナイトレイの地味な演技とレイフ ファインズの意外に軽やかな演技が良かった。
honmosuki

honmosukiの感想・評価

4.0
実録サスペンス。イギリス政府の情報機関の女性が、イラク戦争開戦前に、最高機密の情報をリークした事件が題材。実話だけに緊迫感がある。女性がリークしたことについては、組織として絶対の禁止事項なのは当然で、最初は全く共感できなかったが、ことが戦争だし、最終的には女性の勇気はすごいという気持ちにもなった。
しも

しもの感想・評価

2.1
また同じ様に、アメリカはウクライナと一緒に、無理矢理ロシアを悪者にして武器を売っている。
EUは、抵抗出来ずに巻き込まれて政情不安になる。
誰か…「こんな事止めよう!」って言えないのかなぁ
主人公の心は最初と最後で何の変化もなく、戦争を止めることもできず、自分の職を失った以外何も変えられずに終わる。リークの内容に驚きも無い。
McQ

McQの感想・評価

3.7
『Official Secrets(2019年)ギャビン・フッド』

「アイ・イン・ザ・スカイ」がめちゃめちゃハマれたので、こちらも気になって鑑賞。

イラク戦争開戦前夜に英米政府を揺るがせた告発事件を映画化した作品。小難しそうなイメージがあったが、始まってしまえばぐいぐい引き込まれる。レイフ・ファインズなどのベテラン俳優がどかっと構えてることで作品全体に安定感が生まれてたと思う。
kazu1961

kazu1961の感想・評価

4.3
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-343
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋事実であるが故にその恐ろしさに鳥肌が立ちました。イラク攻撃をめぐるアメリカの違法工作活動を知ったイギリス諜報機関所属の女性が、告発に乗り出し逆に告訴され大きな政治問題となった“キャサリン・ガン事件”、それぞれの当事者の立場から描き、サスペンスタッチで心揺さぶる作品になっています。

🖋“正義とは何なのか”を正面から訴えてきます。作中のキャサリンの台詞、「私は政府にではなく、国民に仕えた」。。。国家権力に対して、この信念を貫いた孤高のキャサリン・ガンの勇気にとても感動しました。

🖋そして映画としてもこのキャサリン・ガンという実在の人物を熱量の高い演技で見事にキーラ・ナイトレイが演じているのも見どころです。事実に基づいた時系列に組み立てたストーリーと緊迫感と高揚感のある演出も見事です。そして時おり差し込まれるニュースフィルムの英ブレア、米ブッシュとパウエルがとても滑稽に見えてしまうそんな演出も素晴らしい。しかしエンディングでも結局は国民に対して事実はあやふやにされてしまうんですね。。。

🖋本作、イラク戦争の開戦直前に起きた事件を映画化した実録サスペンス作品です。監督はギャヴィン・フッド。キーラ・ナイトレイ、マット・スミスのほか、マシュー・グード、レイフ・ファインズらが出演しています。

🖋それにしても自国(政府のトップ)の意思の通りにその他の国々を情報操作し、憲法の解釈すら変えてしまおうとする米英。。。今のウクライナ紛争自体は決して肯定すべきものではありませんが、日本に届くその情報は全て米英からのもの。。。情報をどこまで信じられるのか???怖くなりますね。

😱Story:(参考: yahoo movies)
2003年、イラク戦争開戦の機運が高まる中、イギリスの諜報(ちょうほう)機関である政府通信本部(GCHQ)で働くキャサリン・ガン(キーラ・ナイトレイ)は、アメリカの諜報(ちょうほう)機関・国家安全保障局からメールを受け取る。イラクへの攻撃を推し進めることを目的にした、違法な盗聴の要請が記されていたことに憤りを感じた彼女は告発を決意する。その後イギリスのオブザーバー紙の記者マーティン・ブライト(マット・スミス)によってキャサリンのリークは記事になり、GCHQ内部で告発者探しが始まる。

🔸Database🔸
・邦題 :『オフィシャル・シークレット』
・原題 :『Official Secrets』
・製作国 : イギリス・アメリカ
・初公開 : 2019
・日本公開 : 2020/08/28
・上映時間 : 112分
・受賞 : ※※※
・監督 : ギャヴィン・フッド
・脚本 : ギャヴィン・フッド、グレゴリー・バーンスタイン、サラ・バーンスタイン
・原作 : マルシア・ミッチェル、トーマス・ミッチェル『The Spy Who Tried to Stop a War』
・撮影 : フロリアン・ホーフマイスター
・音楽 : ポール・ヘプカー、マーク・キリアン
・出演 : キーラ・ナイトレイ、マット・スミス、リス・エヴァンス、マシュー・グード

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
イラク戦争開戦前夜に英米政府を揺るがせた告発事件を、キーラ・ナイトレイ主演で映画化したポリティカルサスペンス。2003年、イギリスの諜報機関GCHQで働くキャサリン・ガンは、アメリカの諜報機関NSAから驚きのメールを受け取る。イラクを攻撃するための違法な工作活動を要請するその内容に強い憤りを感じた彼女は、マスコミへのリークを決意。2週間後、オブザーバー紙の記者マーティン・ブライトにより、メールの内容が記事化される。キャサリンは自分がリークしたことを名乗り出るが、告発も空しくイラク侵攻は開始され、彼女は起訴されてしまう。キャサリンを救うため、人権派弁護士ベン・エマーソンらが立ち上がるが……。弁護士エマーソン役に名優レイフ・ファインズ、記者ブライト役にテレビシリーズ「ドクター・フー」のマット・スミス。監督は「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」のギャビン・フッド。
あや

あやの感想・評価

3.8
こちらも実話に基づく話。

あの時代、こうして正しいことをする勇気を持った人が
いろんな機関や記者にいたけど
全てその時はもみ消されたり異端とされて
米国は間違った戦争をはじめた。

この声が届いてたら今もっとましな世の中だったのか、それでもまた違う不幸があったのか
わからないけど、
十数年経ってこうした映画がたくさん出てくるとなんとも言えない気持ちになる。
切身

切身の感想・評価

3.6
国家に限らないでしょう。

情報操作なんて、どこの企業でもやってること。そしてそれを「受け取る側のリテラシー次第」とかで片付けてる。


ただ、それを国家の中枢にいてやるってのが、勇敢な女性というより、「......は?」って感じ。事態はどうであれ、こういう行動で戦争が「終わる」ってこともあれば「始まる」「酷くなる」ってこともあるわけで、せめて自身の行いの結果の重大さに関しては深く考えてから実行しましょう、としかいえない。
三鷹

三鷹の感想・評価

3.5
諜報機関に所属している限り、国に損害を与えかねない情報の漏洩は当然ご法度だろう。
しかし自分が黙っていることで最悪の戦争が始まり、多くの罪もない人々が殺されると知ったらそりゃ悩むだろうな。
それにしても国を敵に回すなんて普通は出来ることじゃない。これが実話なのがすごい。
極秘情報をリークしその行為が公務秘密法に触れ法で裁かれるというだけの内容ではなく、彼女自身の身上、宗教、更には思想までがGCHQによって調べ上げられてしまう恐ろしさ。そっちのほうが私には怖かった。彼女が恐怖を感じて精神的にもダメージを負いながらも「正義」を貫いたことは驚愕。

「私は政府に仕えていない、国民に仕えている」
カッコ良すぎだ。

蛇足だけれど、キーラちゃん美人で大好きなのだけれど歯並びの悪さがどうしても気になるわ…
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