溝口監督の代表作。「近松物語」「山椒大夫」と比べてさほど好きではないけれど、監督特有のゆったりとしたカメラワークでストレスフリーな視聴体験でした。
タイトルから内容を察しづらいですが、侍になりたい…
「旦那に余分なお金を渡すとろくなことがないよ」と昭和の時代のおばちゃんたちから聞いたことがあります。
まさにこういう事ですね。
人間の欲望と業が描かれ、妻子を大切にせよという教えが込められていました…
京マチ子の表情やばーー!
そして、田中絹代のお芝居もすごい。そこまで顔が華やかなわけではないのに、とってもお芝居が細やかだし、常にひとつひとつの物事に反応して動いているし、田中絹代が往年の大女優と呼…
これ以上無い傑作。
全てのショットが洗練され過ぎてる。
光と煙と動く人物と立ち位置。
音。全てに感動した。
弟が最初に武士の館に行って家来にして欲しいと頼み込むシーンの冒頭。ただただモブの武士たちが…