映画祭TAMA CINEMA FORUMで鑑賞。
物語のために作られた”キャラクター”ではなく、生身の人間が目の前にいるような質感の映画だった。マーシャが、サーシャの母からの質問を受けて自分の経緯を…
イーヤが発作に苦しむ冒頭から一気に画面に釘付けになった。しかもイーヤはかなりの長身で、周囲の登場人物と比較すると明らかにサイズが一回りくらい大きい。そのビジュアルに一瞬ギョッとしてしまうほどである…
>>続きを読む時期的なタイミングもありとても重みのある作品。何か感想を書きたかったけど、うまく言語化できずに観てから3ヶ月経った。
終戦後、兵士だった男たちは讃えられたが、同じように国に尽くした女たちは無かったこ…
イーヤとマーシャ。軍に従事し戦争から帰還したふたりの女性の物語。ふたりが再び交わっていく事でPTSDや肉体的外傷のさらにその奥にある闇が次第に露わになってくる。彼女達のそのいびつな関係性が闇の深さを…
>>続きを読む長身のイーヤが歩く後ろ姿が周囲から浮いていて、それこそが彼女たちが対峙する世界の残酷さなのだと感じた。戦争は終わったが戦争によってもたらされた苦しみ悲しみは生涯続くばかりか、増幅し連鎖し新たな悲劇を…
>>続きを読む二度目を観る強さが持てない代わり、絶対に忘れる事もない名作に、今まで何本か出会いました。これもそうで、観ている間お腹が砂でも詰められたみたいに重くて、本当に具合が悪いのかなと焦るほど苦しかった。より…
>>続きを読む終わっても終わらない、埋めようとも埋まらない悲しみが続いていく。生きて帰ってこれたとしても生きた心地がしない、傷ついたまま治らない心。見せる、見せない、語る、語らない、それにより生まれるサスペンス、…
>>続きを読む今ちょうどロクサーヌ・ゲイの『バッド・フェミニスト』を読みながら書いているのだけど、ゲイの言うように、たしかに私たちはマイノリティ属性の登場人物が「マジでクソな状況を崇高な精神を持って耐える」作品に…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
1⃣今日は映画館にて連続で二作品を観た。そうすると、二つの作品が、比較されて観るので、おもしろかった。もう一つが『渇きと偽り』というオーストラリアのサスペンス映画だった。この映画の主人公の「過去の回…
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